樋渡啓祐氏
中川恵一氏
シンポジウムの様子
8月25日、武雄市文化会館小ホール(佐賀県武雄市)にて、平成24年度がん撲滅推進シンポジウムが開催された。
まず樋渡啓祐市長による主催者挨拶の後、寸劇「続・武雄がん太郎さん一家物語」が上演された。劇中では、がん検診後の要精密検査の連絡を無視する主人公に精密検査の重要性を説き、がん早期発見で完治するがんも増えてきているため、がん検診受診が有用であることを来場した市民に訴えた。
基調講演では「自分で選ぶがん治療」と題して中川恵一氏(東京大学医学部附属病院)が講演を行った。中川氏は、日本人の2人に1人ががんになり3人に1人ががんで死亡しているという現状や、がん細胞が生まれるしくみ、日本人のがんの欧米化が進行しているといったがんの基礎知識を分かりやすく解説。また、受診で死亡率を下げられるという科学的根拠のあるがん検診の種類や、多くのがんで手術と放射線治療が同じ治癒率になっているなど、治療の選択肢が増えてきていることを述べた。
シンポジウム「がんと向き合う」では、市内の中学生2名、がん予防推進員1名、がん闘病経験者1名による体験談などが述べられた。中学生シンポジストは、前日に行われた中川氏による市内中学生向け学習会の内容を両親に語りがん検診受診を勧めたと語り、中川氏は「こうした逆世代教育も大変重要である」と述べた。
会場の外には乳がん自己検診の方法や、野菜を多く取れる食事のレシピ紹介、2013年春に開設予定のサガハイマット(九州国際重粒子線がん治療センター)に関する展示も行われた。集まった250人以上の来場者たちは熱心に講演やシンポジウムに耳を傾けており、がん予防への関心の高さが伺われた。
まず樋渡啓祐市長による主催者挨拶の後、寸劇「続・武雄がん太郎さん一家物語」が上演された。劇中では、がん検診後の要精密検査の連絡を無視する主人公に精密検査の重要性を説き、がん早期発見で完治するがんも増えてきているため、がん検診受診が有用であることを来場した市民に訴えた。
基調講演では「自分で選ぶがん治療」と題して中川恵一氏(東京大学医学部附属病院)が講演を行った。中川氏は、日本人の2人に1人ががんになり3人に1人ががんで死亡しているという現状や、がん細胞が生まれるしくみ、日本人のがんの欧米化が進行しているといったがんの基礎知識を分かりやすく解説。また、受診で死亡率を下げられるという科学的根拠のあるがん検診の種類や、多くのがんで手術と放射線治療が同じ治癒率になっているなど、治療の選択肢が増えてきていることを述べた。
シンポジウム「がんと向き合う」では、市内の中学生2名、がん予防推進員1名、がん闘病経験者1名による体験談などが述べられた。中学生シンポジストは、前日に行われた中川氏による市内中学生向け学習会の内容を両親に語りがん検診受診を勧めたと語り、中川氏は「こうした逆世代教育も大変重要である」と述べた。
会場の外には乳がん自己検診の方法や、野菜を多く取れる食事のレシピ紹介、2013年春に開設予定のサガハイマット(九州国際重粒子線がん治療センター)に関する展示も行われた。集まった250人以上の来場者たちは熱心に講演やシンポジウムに耳を傾けており、がん予防への関心の高さが伺われた。