重松 宏氏
山口直之氏
川口 聡氏
会場に展示された製品
Cook Japan(株)は11月29日、丸ビルコンファレンススクエア(千代田区)にて、大動脈瘤治療の現在・過去・未来をテーマにメディア向け発表会を開催した。
本発表会は腹部大動脈瘤(AAA)の血管内治療用デバイス「Zenith AAA エンドバスキュラーグラフト」発売以来ステンドグラフト治療の症例数が1万症例を達成したことと、新製品である改良型の胸部大動脈瘤(TAA)血管内治療用デバイス「Zenith TX2 Pro-Form TAAエンドバスキュラーグラフト」(以下、Zenith TX2 Pro-Form)の発売を記念して行われた。
はじめに重松 宏氏(山王メディカルセンター血管病センター、国際医療福祉大学臨床医学研究センター)により、大動脈瘤の早期発見に向けて一般社団法人日本・心血管病予防会の取り組みについて講演が行われた。大動脈瘤の発見は別の検査を行った際に偶然見つかるケースが多いこと、また自覚症状に乏しく無症状に経過する特徴を挙げ、全身的な心・血管検診の重要性を訴え、同会が取り組んでいる「TAKE! ABI 2012」、「TAKE Echo 2012」(Cook Japan共催)等の啓蒙活動を紹介した。
続いて、山口直之氏(同社AI事業部長)が、大動脈瘤に関する認知度調査結果を発表。調査の結果、メディアの報道や検診のイベント等で腹部大動脈瘤や胸部大動脈瘤という疾患への認知度は上がったが、疾患に関する正しい知識の共有ができていないことがわかった。今後は、疾患に関する啓蒙活動や情報提供の場を提供する考えを示した。
次に、川口 聡氏(慶応義塾大学医学部)により、大動脈瘤に対するステントグラフト治療についての有用性と最新動向、Zenith TX2 Pro-Formへの期待について講演が行われた。開胸手術に比べステントグラフト治療は低侵襲であること、特に体外循環を行わない点を患者にとって最大のメリットとして挙げる。Zenith TX2 Pro-Formについては、操作性の向上により、血管壁への圧着性を高め大動脈弓の小弯側に平行して留置することが可能になった点を強調。これにより大動脈弓の小弯側とデバイスの間に隙間ができるバードビーク現象を低減することができるようになった。また、最新動向として、大動脈弓留置時に脳への血流を妨げない「枝付きステントグラフト」、「窓開型ステントグラフト」がスライドにて紹介された。
最後に、再び山口直之氏(同社AI事業部長)が登壇。今後の事業計画として弓部から総腸部までをカバーするデバイスの開発を行うことと、少なくとも今後5~7年は毎年新製品を発売する計画を発表した。
本発表会は腹部大動脈瘤(AAA)の血管内治療用デバイス「Zenith AAA エンドバスキュラーグラフト」発売以来ステンドグラフト治療の症例数が1万症例を達成したことと、新製品である改良型の胸部大動脈瘤(TAA)血管内治療用デバイス「Zenith TX2 Pro-Form TAAエンドバスキュラーグラフト」(以下、Zenith TX2 Pro-Form)の発売を記念して行われた。
はじめに重松 宏氏(山王メディカルセンター血管病センター、国際医療福祉大学臨床医学研究センター)により、大動脈瘤の早期発見に向けて一般社団法人日本・心血管病予防会の取り組みについて講演が行われた。大動脈瘤の発見は別の検査を行った際に偶然見つかるケースが多いこと、また自覚症状に乏しく無症状に経過する特徴を挙げ、全身的な心・血管検診の重要性を訴え、同会が取り組んでいる「TAKE! ABI 2012」、「TAKE Echo 2012」(Cook Japan共催)等の啓蒙活動を紹介した。
続いて、山口直之氏(同社AI事業部長)が、大動脈瘤に関する認知度調査結果を発表。調査の結果、メディアの報道や検診のイベント等で腹部大動脈瘤や胸部大動脈瘤という疾患への認知度は上がったが、疾患に関する正しい知識の共有ができていないことがわかった。今後は、疾患に関する啓蒙活動や情報提供の場を提供する考えを示した。
次に、川口 聡氏(慶応義塾大学医学部)により、大動脈瘤に対するステントグラフト治療についての有用性と最新動向、Zenith TX2 Pro-Formへの期待について講演が行われた。開胸手術に比べステントグラフト治療は低侵襲であること、特に体外循環を行わない点を患者にとって最大のメリットとして挙げる。Zenith TX2 Pro-Formについては、操作性の向上により、血管壁への圧着性を高め大動脈弓の小弯側に平行して留置することが可能になった点を強調。これにより大動脈弓の小弯側とデバイスの間に隙間ができるバードビーク現象を低減することができるようになった。また、最新動向として、大動脈弓留置時に脳への血流を妨げない「枝付きステントグラフト」、「窓開型ステントグラフト」がスライドにて紹介された。
最後に、再び山口直之氏(同社AI事業部長)が登壇。今後の事業計画として弓部から総腸部までをカバーするデバイスの開発を行うことと、少なくとも今後5~7年は毎年新製品を発売する計画を発表した。