島津製作所、第90回レントゲン祭を開催

2013.02.12
鈴木 悟氏
柳田 智氏
間島一浩氏
 島津製作所(本社:京都府京都市、代表取締役社長:中本 晃)は2月8日、同社三条工場研修センター43号(京都府京都市)にて、第90回レントゲン祭を開催した。
 本祭ではまず、鈴木 悟氏(同社常務取締役)がX線の歴史と、同社のX線装置の歩みを述べ、今後も患者のためになる製品をグローバルな視野で展開していきたいとして式辞とした。
 次に、中本 晃氏(同社代表取締役社長)が登壇し、祭詞を述べた。レントゲンによるX線の発見が多くの人々を病気から救い幸福をもたらしたことに対する功績を讃え、献花を行った。
 レントゲン祭では記念講演も行われた。まず、柳田 智氏(北里大学北里研究所メディカルセンター病院)が登壇し、「FPDはX線撮影をどうかえるか-導入、検査、運用-」と題した講演を行った。柳田氏はFPDの特徴と有用性を語った上で、「13年前はFPDシステムに対する信頼はあまりなかったが、FPDシステムで撮影が難しいと考えられていたステンバース撮影、乳幼児胸腹部撮影、長尺撮影、妊産婦の骨盤計測撮影、ポータブル撮影においては工夫をすることで可能となり、現在では当たり前となっている」とし、FPDシステムの有用性と発展性について述べた。また同院で使用している「MobileDaRt Evolution Wireless FPD type」(同社製)について、動画で撮影の様子を紹介し、ワークフローのスムーズさを強調した。同氏はCRがなくなる時代はすぐそこまできていると述べつつも、再撮影が容易になっても1枚の写真に努力する姿勢が必要であることは変わらないとした。
 次に、間島一浩氏(竹田綜合病院)が登壇し、「FPDがもたらす新しい画像診断環境の構築」と題した講演を行った。竹田綜合病院総合医療センターの新築に祭し、同院の抱える課題について、同院の方針を示すことで、同社から有益な提案を数多く得られたと述べた。また、予算の関係等で課題はあるものの、診療に役立つ画像診断システムを構築することができているとし、同社の提供するソリューションが患者のためになっていることを強調した。
献花をする中本 晃氏