開催にあたり、畦元将吾氏(同社前代表取締役社長)は「WSを弊社の製品に限らず、広く世の中に普及させていきたい。そしてゆくゆくはAZE展を今のような限られた発表の場ではなく、WS全体の発表の場としていきたい」と語った。続いて畦元秀隆氏(同社取締役社長)は「今回で4度目の開催となるAZE展は、弊社と共に成長してきた。今後は更に飛躍していけるよう一層精進していく心構えである」と語った。
当日は厳正な一次審査を通過した入賞16作品のプレゼンテーションと質疑応答が行われ、最優秀賞・優秀賞・特別賞が選出された。
最優秀賞は、平野真理氏(北海道恵愛会札幌南三条病院)の「TBLB(経気管支肺生検)を支援するCPR画像の有用性(目的気管支の特定に寄与)」、優秀賞は大屋光司氏(翠清会 梶川病院)の「3T-MRIを利用した脳神経Multi Volume画像」および望月純二氏(みなみ野ハートクリニック)の「心臓CTの心筋灌流評価」、特別賞は福島啓太氏(杏林大学医学部付属病院)の「腹部血管走行に変異のある上部消化管出血に対するIVR術前シミュレーション」および高橋 伸光氏(奥州市総合水沢病院)の「腰椎椎間板ヘルニア術前CT/MR fusion」が受賞した。
各入賞作品のプレゼンテーション終了後には、座長に大友邦氏(東京大学医学部附属病院)を迎え、AZE展2012で最優秀賞を受賞した片平和博氏(国家公務員共済組合連合会 熊本中央病院)による特別講演「増え続ける画像の管理・工夫とVirtualPlace最近の進歩について」が行われた。この講演で片平和博氏は「増え続ける画像データに対応すべく、画像圧縮技術の進歩を活用すべきであること」や「造影剤を使用しない極めて非侵襲的なwhole heart MRAが普及するには優れたsoftwareが必要であること」、また「MRIのapplicationが進歩しているのでその有用性を認識して活用されることが望まれること」などを語った。
「3T-MRIを利用した脳神経Multi Volume画像」
大屋光司(翠清会 梶川病院 検査部)
「Far out syndrome診断におけるMR神経根とCT腰椎のFusion-3D画像の有用性」
倉上光市(慶友整形外科病院 画像診断科)
「心臓CT画像デ-タを用いたAS評価」
水原麻季生(蘇生会総合病院 画像診断センター)
「TBLB(経気管支肺生検)を支援するCPR画像の有用性(目的気管支の特定に寄与)」
平野真理(北海道恵愛会札幌南三条病院 放射線部)
「AV Shuntによる喀血のShunt部描出、及び術前評価」
谷光太郎(社会医療法人生長会ベルランド総合病院 放射線室)
「内視鏡下副鼻腔手術(Endoscopic sinus surgery:ESS)ナビゲート動画」
乾 洋史(いぬい耳鼻咽喉科 院長)
「ボルト留置後の頚部脊髄脊索腫再発画像」
原田基嗣(富永病院 放射線部)
「転移性脳腫瘍に対するCT VR画像・MR tractographyの合成」
高橋沙奈江(杏林大学医学部付属病院 放射線部)
「Body DWIと非造影MRA(3D-Balanced TFEシーケンス)の融合画像の有用性」
野田誠一郎(熊本中央病院 放射線部)
「腹部血管走行に変異のある上部消化管出血に対するIVR術前シミュレーション」
福島啓太(杏林大学医学部付属病院 放射線部)
「心臓CTの心筋灌流評価」
望月純二(みなみ野ハートクリニック 放射線科)
「インフォームドコンセントに役立つ脳神経外科手術シミュレーション」
木下良正(医療法人社団水光会 宗像水光会総合病院 脳神経外科)
「腰椎椎間板ヘルニア術前CT/MR fusion」
高橋伸光(奥州市総合水沢病院 放射線科)
「手指における3D作成~腱描出の簡易化を目指して~」
倉元 優(社会医療法人財団 池友会 福岡新水巻病院 放射線科)
「多発性肺動静脈奇形におけるDynamic Volume Scan」
石川英一(医療法人住友別子病院 放射線部)
「Dual Contrast Enhanced MRI による傷害心筋の性状評価」
松浦由佳(Stanford University School of Medicine,Department of Medicine,
Division of Cardiovascular)