CCT2014開催、各社展示ブースからピックアップ

2014.11.04

 10月30日から11月1日の三日間、神戸国際展示場と神戸ポートピアホテルを会場にCCT(Complex Cardiovascular Therapeutics)2014が開催された。CCTは今年で開催14回目になるアジア最大級のカテーテルインターベンションのライブデモンストレーション、治療手技などの情報交換・討論を実施するイベント。全世界からの参加者を集め、連日講演やセミナーが催された。そのうち神戸国際展示場で実施されたメーカ展示から3社を紹介する。

(株)島津製作所

 (株)島津製作所は血管撮影システムTrinias(床置きタイプ)を展示し、医療関係者の注目を集めていた。Triniasはアームの可動によって患者を動かすことなく全身の撮影が可能、患者の負担が少ない。また、国産機ならではのメリットとして操作パネルは国内のユーザーの意見を取り入れ、国内の現場で使いやすい配置と機能を備えている。

Trinias(床置きタイプ)

Trinias(床置きタイプ)

 また、血管撮影システムに組み込んで提供される「SCORE PRO」(2014年6月発表)が会場展示されていた。従来機種の撮影フレームレート秒間15枚に対し、SCORE PROは半分の秒間7.5枚での撮影が可能で、患者や放射線技師の被曝線量の抑制に繋げた製品。被曝線量1/2を目指し、その線量でも鮮明な画像を撮影可能としている。

SCORE PRO
SCORE PRO

フォトロンメディカルイメージング(株)

 フォトロンメディカルイメージング(株)は、マルチモダリティ対応の動画ビューア「Kada-View」を展示。Kada-ViewはアンギオやIVUS、超音波、CT、MRIなどのDICOMデータを高速に表示するDICOMビューワで、ブースでは最新版Version5がWindows8/7やiPad、Surface各OS上で動作しているデモが実施されていた。なお、Kada-Viewは純国産アプリケーションとして開発され、2014年現在で国内市場シェアは2位とのこと。

Kada-View

Kada-View

(株)グッドマン

 (株)グッドマン側ブースでは「GoodView」と「QAngioXA」を展示していた。「GoodView」は長軸表示やCT構築画像の回転表示、レポート表示が可能なDICOM対応ビューア。「QAngioXA」はX線アンギオ画像上の冠動脈と末梢血管解析、左・右心室造影解析のためのソフトウェアで、循環器内科医や放射線科医のインターベンションの計画立案や、インターベンション後の評価に用いられている。

GoodView
GoodView