第55回日本核医学会学術総会、第35回日本核医学技術学会総会学術大会が、2015年11月5日(木)から始まりました。
RadFan編集部は東芝メディカルシステムズのブースを取材したのでご報告します。
■Celesteion
高画質で快適な検査環境を実現
Celesteionの特長はラージボアで、TOF-PETに対応しているということだ。
900㎜の開放感のあるボアは、閉所恐怖症や大きな体型の被験者でも十分対応が可能。被験者の状況を逐一視認できるため、快適な検査環境を提供できる。
TOF-PET装置では入射時間差を測定することでより狭い範囲まで発生源を特定することができる。CelesteionはこのTOFを時間分解能450ピコ秒以下という高いレベルを実現し、劣化することなく、鮮やかな画質の描出に貢献する。
国内では今後3施設に導入され、アメリカや中東など海外では、導入施設が10施設になる予定だ。
■GCA-9300R
3検出器・ファンビームコリメータで高画質でありながら検査時間を短縮
脳血流SPECT検査などに最適な3つの検出器を備えたSPECT装置だ。2013年より販売を開始し、現在15台が稼働中だ。認知症の検査などに用いられている。
GCA-9300Rは、通常2つの検出器を回転させ断層像を得る2検出器型装置に対してより効率よくデータ収集ができる。さらにはファンビームコリメータによって高分解能を実現し、従来の装置よりもデータ収集効率が1.5倍になった。3つの検出器との相乗効果により、検査時間の短縮、高画質な画像の実現に寄与する。