フィリップス、日本におけるヘルステックセミナーを開催!―血管撮影装置「Azurion」を発表―

2017.03.30

 フィリップス エレクトロニクス ジャパン(株)は2017年3月22日、三菱ビル(東京都千代田区) において日本におけるヘルステック戦略のプレスセミナーを開催し、そして血管撮影装置の新プラットフォーム「Azurion(アズリオン)」も紹介した。

 まず、堤 浩幸氏(同社代表取締役社長)からフィリップスのヘルステック戦略についての説明が行われた。同社は、デジタル化を進展させることで人口増加と高齢化社会や医療システムの変化に伴い、日本の抱える多くの問題を解決すべくヘルステックNo.1企業を目指す方針であることを説明した。
 ヘルステックとは、画像診断装置などの診断&治療分野、そして生体情報モニタなどコネクティッドケア&ヘルスインフォマティクス分野、また電動歯ブラシといったパーソナルヘルスの総称のことである。ヘルステックを推し進める背景としては、高齢化問題と生活習慣病の増加や医療システムの変化によるものが起因している。

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堤 浩幸氏
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内田貴之氏

 
 堤氏は、「フィリップスは、世界におけるヘルステックビジネスを基に、脳梗塞や糖尿病と密接な関連性のある歯周病予防として口腔ケア習慣化させる方法に着目している。また、我々は昭和大学と実証実験で行っている遠隔集中治療プログラムにも注力していきたい。これは専門医不足を解決し、集中管理をしてデータを集め、次の状態を予想していくもので、約1人の医者で150人の患者を診ていくものだ」。

 次に、内田貴之氏(同社Image Guided Therapyビジネスマーケティンググループ統括長)より、血管撮影装置の新プラットフォーム「Azurion(アズリオン)」の製品説明が行われた。
「我々は、新製品の開発までに100回以上に及ぶインタビューを実施して、最善の治療ができるものを作ろうと必死だった。約7年間をかけて製品化している。Azurionは、使い勝手のよい独自のインターフェイスデザイン、均質性のあるワークフローを可能にする新たな特筆すべき、ソリューションを搭載している。
 またインスタントパラレルワーキングは、完全並行処理による理想的なワークフローであり、お互いの操作が中断させることなく、検査室、作業室にて独立して操作することが可能である。これにより、患者ケアの質を損なうことなく、スループットの向上と検査効率の短縮につながる。今回、インスタントパラレルワーキングは、コ・メディカルの方たちの協力を得て、手技時間の大幅削減につながり、病院経営にも大きな福音をもたらすことだろう」。

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会場風景

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