インテル株式会社(以下、インテル)は12月7日(木)、東京都の国際ビル(千代田区)にて、ヘルスケアIT分野に関する記者説明会を開催した。
マーク・バービイ氏(インテルアジアパシフィック・ジャパン担当/ヘルス・ライフサイエンス担当ディレクター)が登壇し、「インテル ヘルスケアへの取り組み」と題した記者説明を行った。同氏はまず、デジタルと物理的な世界が融合し、高いデータ体系が求められる現代において、将来を見据え、スマートでネット対応のものを求めるならインテルがベストだという立ち位置を築くことがインテルのビジョンであると述べた。
インテルの将来的な重点分野には、ヘルスケア、AI、IoT、自動運転、5Gなどが挙げられている。その中でもAIはコンピューティングに次ぐ大きな波であり、ヘルスケア領域におけるAIの活用例は、拡張型診断、個別化医療や画像診断、治癒サポートなど多岐に渡る。AIについて同氏は、「インテルはこれまでに様々なコンピューティングにおける変革を牽引してきており、AIに関して得意な経験を有している」と語り、CT・MRIスキャナ・ゲノム解析シークエンサなど、様々なものに組み込まれたインテルの技術によってIoT、遠隔医療は達成され、こうした非常に進歩ある技術はインテルならではであり、将来この業界で我々はリーダーになれると信じていると述べた。
他業界でもデジタルの変化が加速するなか、医療業界においてのデジタルの収斂は、イノベーションによっては規制やモニタリングが必要なものなどがあり、遅れをとっている。その中でも、機械学習を用いて不正投薬等のリスクを解析したり、コストを下げたりすることができるといった実例や、医師の診断をいつでもどこでも受けることができるオンラインヘルスケアの実例はある。これらの課題に対してインテルは、実例や学びを共有し、すべてのひとたちにメリットを提供するというアプローチをとっている。
それを成功に導く、デジタル組織になるための特長として同氏は、データ重視であること、スマートであること、常にオンデマンドであること、信頼性を持った組織であること、求められている安全性を持った体験や接続性があること、そしてイノベーションし続けること、の6点を挙げた。
最後に同氏は、デジタルソリューションの変革においてインテルはリーダー的な立場におり、ヘルスケア・エコシステムについても様々な企業とパートナーシップを組む戦略をとっており、インテルの更なる進化を皆様にお伝えできることを楽しみにしているとの期待を述べて、記者説明会を締めくくった。