(株)タニタは2018年8月7日、コンファレンススクエア エムプラス(東京都千代田区)にて、靴や靴下を脱ぐことなく、そのまま乗って計測できる施設向けの両手間計測体組成計「DC-13C」の記者発表会を開催した。
はじめに、同社代表取締役社長の谷田千里氏が登壇し、本製品の概要とともに今後の販売戦略について話した。一般的な体組成計が足から電流を流して計測するのに対して、本商品は手から電流を流して計測する方式を採用しており、「靴や靴下など履物を脱がずにはかれる体重計一体型の両手間計測体組成計の商品化は国内で初めて」という。また、「トータル計測時間を40秒と短縮。大人数の計測にも向き、弊社の健康づくりのパッケージの『タニタ健康プログラム』でも利用できる」と胸を張った。
同社はこれまで、14,000人以上の生体データを収集し、商品の開発に活用してきている。氏は「D-13Cを通じて、健康チェックをさらにバリアフリー化することで、生活者の健康づくりを支援し、国が掲げる健康寿命の延伸に寄与したいと考えている」と意気込みを語った。
続いて、同社の久米川真弓氏(ライフソリューション事業部企画課)より詳細な商品説明がなされた。計測項目は、体重、体脂肪率、脂肪量、除脂肪量、筋肉量、筋肉率、体水分量、体水分率、推定骨量、基礎代謝量、内臓脂肪レベル、BMIの12項目。高い周波数と低い周波数の2種類の電流で計測するデュアル周波数方式を採用し、体組成の日内変動による誤差を抑えて正確な計測結果を表示する。
また、同製品は3月18日に開催された「2018板橋Cityマラソン」において、一定時間内での体組成計測人数の世界記録に挑戦し、本商品15台を使用して8時間で2,962人を計測。現在、ギネス世界記録Rに申請中だ。
最後に、自宅でタニタの体重・体脂肪計を愛用しているという、テレビプロデューサーでコメンテーターのデーブ・スペクター氏が登壇した。スペクター氏は、「ワクワクするね!」とグリップを握ると、数秒後に体組成の測定結果のプリントアウトが出力された。測定時間の速さもさることながら、各情報がはっきりと数値となって表れることに、「この素晴らしさはハカリきれない!」と、ジョークを交えて、驚きのコメントを残した。
さらに、スペクター氏は靴を脱ぐ習慣のない外国を引き合いに出し、「特にアメリカは保険に加入していない人が多いため、病気予防に力を入れており、外国向けにとてもイイと思う」と、海外戦略の成功にも太鼓判を押した。