フィリップス、新型コロナウイルスに対する対応を発表

2020.05.13

~人工呼吸器を4倍に増産、遠隔問診や遠隔ICUというソリューションを提供へ~

 (株)フィリップス・ジャパンは、4月28日、Philips HealthTech Sessionを開催し、新型コロナウィルスに対する日本での対応を発表した。登壇した堤浩幸氏は「弊社では既に「在宅勤務」プロトコルや安全な労働環境の確保を行っている。
 また、新型コロナウィルスに対応する医療従事者へのサポートとして、我々は生産体制の強化をし、人工呼吸器・汎用型人工呼吸器を従来の4倍近く生産している。世界の情勢を見極めながら、必要な国や自治体、医療機関に供給していく。その他にも、自社のSOSボタンLiteや診断装置等の導入を進めており、医療従事者の負担を軽減する取り組みを続ける。
 SOSボタンLiteは新型コロナウィルス対策に開発した、患者受け入れ施設や自宅療養者向けのナースコール代用品。救援依頼を出せる他、施設に追加設備を必要とせず、所持者が自身の健康状態を入力できる」と述べた。
 さらに同氏は「遠隔問診や遠隔ICUといったソリューションも提供している。遠隔問診は、来院希望の患者に対して行われるデジタル問診で、事前にパソコンやスマートフォンから問診に回答してもらい、その症状へ優先度をつける事で、医療機関のキャパシティのコントロールを狙っている。
 遠隔ICUは、ICUの現場スタッフと支援センターのスタッフが連携するシステム。支援センターからシステム上で感染患者の一元管理をし、受け入れ体制への貢献や、医療の質の画一化を図っており、どちらも遠隔で行われる為、感染リスクの軽減も狙える」と期待を込めた。
 フィリップス・ジャパン(株)は、こうした自社の提供する製品やシステム等をトータルパッケージとして活用し、軽症者、中等者、重症者等症状ごとに対策を講じる事で、新型コロナウイルスによりひっ迫する医療現場を支えていく考えだ。既に一部ではトライアルの実績もあり、今後は各自治体や医療機関にも働きかける。なお、本セッションはWeb上で開催された事を付記しておく。

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株式会社フィリップス・ジャパン
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