GEヘルスケア・ジャパン株式会社が、新プラットフォームとしての位置づけである、最新型のCT「Revolution Ascend」を初出荷することが決定し、9月16日(木)に日野工場で出荷式を行った。
「Revolution Ascend」はこれまでのハイテクCTとは異なり、AIテクノロジーにより鮮明度が格段にアップしていることに加え、医師の使い勝手、ワークフローの改善と、同時に被曝の低減などがデータでもはっきり示されるほど技術的改善が著しい製品である。
開発において、ワークフロー、被曝、画質の改善にAIのテクノロジーを使用したことにより、高効率(66%のクリック率の削減)、高精度(90%の推奨プロトコールの精度、94%のオートセンタリングの精度)、高スループット(56%のスキャンセッティングの時間削減、21%のトータル検査の時間削減)の製品につながった。さらに、臨床評価にて各々の改善を証明した。
課題には、スキャンだけではなく被験者のセットアップからレポーティングまでの待ち時間を短縮したいという生産性の向上や、簡易化、標準化、画質向上と被曝低減の両立、陳腐化の排除などが上がった。
日本が製品オーナーということもあり、課題解決には、品質へのこだわり、Keyになるワークフロー改善機能の仕様と評価などがあげられる。臨床評価においても日本だけでなくアメリカ、フランスでも実施し、述べ10,000件を超える検査を行い、ワークフローの改善を確認した。
臨床評価を行った江川公伸氏(戸田中央医科グループ、放射線部部長)は、「患者さんにとって最も重要なのは、タイムリーに、精度の高い撮影を通じて精密な診断をしてもらうことです。患者さんの負担が軽減され、かつ精度の高い検査が実施されるよう大いに期待しています」と語った。
今後の製品は「Revolution Ascend」がベースになり開発が行われる予定だ。SWの共通プラットフォーム化に伴い新機能をより早く顧客に提供できるメリットと共に、これらをサブスクリプションで提供可能なことが陳腐化を防ぐとして期待される。