ケアストリームヘルス、製品展示会を開催。カセッテサイズのワイヤレス型フラットパネル「DRX-1シリーズ」が話題に

2011.10.13
DRX-1シリーズ
Vita CR
LLIシステム
iPadでの画像表示
 ケアストリームヘルス(株)は10月6~7日、東京八重洲ホールにて製品展示会を開催した。「ITEM2011」(国際医用画総合展、東日本大震災の影響で開催中止)で展示・発表を予定していた製品群を紹介した。
 出展品目の中でも特に注目を集めたのは、カセッテサイズのワイヤレス型フラットパネル「ケアストリームDRX-1システム」だ。同製品は、カセッテ(35×43㎝)と同じサイズの軽量ディテクターを採用している。既設のX線発生装置をそのまま使用できるだけでなく、立位/臥位撮影台にも適時装填できるため、新たに撮影台等を導入するコストを最小限に抑えることができる。画像の送信はコンソールまで無線で転送されるため、カセッテと同様の撮影手技で運用できるのも特徴だ。内蔵バッテリー1枚あたり約190枚の撮影が可能であり、約3時間でフル充電が完了する。据え置き型で使用するケースを想定し、適時、有線仕様の併用も可能だ。GOS(ガドリニウム)タイプの「DRX-1」だけでなく、よりDQEの高いCsl(ヨウ化セシウム)タイプの「DRX-1C」も発売されている。会場では健診バスでの運用例も展示。バスで使用しない場合にはモバイル管球とセットで訪問診療と併用運用するなど、同製品の幅広い活用の方法が示されていた。
 高機能コンパクトCR「Vita CR」も、多くの関心を集めていた。同製品は、高さ34cm、重量36kgという設置場所を問わないコンパクトなサイズながらも、診断価値の高い画像の提供を可能にしている。大角で1時間あたり47枚の処理が可能なため、検査効率をよりスムーズにできるのも特徴だ。オプションとして、解像度508dpiという超高精細画像が出力できる「ドライビュー5700 レーザーイメージャ」も用意されている。
 また、CRでは独特な仕様の長尺撮影システムの展示も感心を集めていた。今までに無い半切の横で4枚(43cmx140cm)での撮影が可能な撮影台を含めたLLIシステムがが注目を集めていた。
新製品では、年内に販売開始予定のPACS「Vue Motion(ビューモーション)」も参考展示された。「iPad」での画像表示にも対応する同PACSは、導入済みの他社製PACSと組み合わせて院内配信などを行うことも可能。一からシステムを入れ替える必要がないため、費用を必要最低限に抑えることができる。サーバ側での画像処理により最小のクライアントスペックにて動作できるため、施設内での活用のみならず、データセンター経由のWebサービス利用時にも活躍が期待できるという。
 同社の製品展示会は8月5日の長崎を皮切りに全国8ヶ所で11日間開催され、14日ホテルモントレ神戸で最終日を迎える。