キヤノン、医療現場向け“カメラ画像支援ソリューション”を発売
患部の撮影画像と患者情報をカメラ内でひも付けし病院内システムとの自動連携を実現

2023.09.08

 キヤノンは、診察時などに撮影される患部の画像と患者や撮影者の情報をカメラ内でひも付けし、電子カルテや画像ファイリングシステムなどの病院内システムと連携することで、医療現場における画像管理の作業負荷を低減することができる“カメラ画像支援ソリューション※1”を 2023年9月7日に発売した。

カメラ内での患者情報ひも付けのイメージ
臨床現場における患部の撮影イメージ
さまざまなシーンに対応可能な専用カメラ

 臨床現場では患部をカメラで撮影し、診療情報として画像を保管している。これまでは、カメラからの画像の取り込みや画像と患者・撮影者情報のひも付けなどを手作業で行っていたため、作業負荷が大きくひも付けミスも発生していた。“カメラ画像支援ソリューション”は、患者の受診票や撮影者の職員証などに記載されたバーコードをカメラで読み取ることで、撮影した画像と患者・撮影者情報をカメラ内でひも付けし、病院内のシステムにワイヤレス転送することができる。キヤノンは、“カメラ画像支援ソリューション”の提供により、画像管理の業務負担を低減することで医療現場におけるDX の推進に貢献していく。

高画質な画像を撮影できる専用カメラ

 機動性に優れたコンパクトデジタルカメラタイプと、用途に応じてレンズ交換が可能なミラーレスカメラタイプの 2 種類の専用カメラを選択可能。センサーサイズの大きなデジタルカメラならではの高画質を実現し、光量が不足しがちな室内でもノイズの少ないクリアで鮮明な画像を撮影できる。

バーコードの読み取りによる患者・撮影者情報のひも付けと病院内システムとのスムーズな連携を実現

 受診票や職員証などに記載されたバーコードをカメラで読み取ることで、カメラのモニターに患者や撮影者の情報を表示しながら撮影することができ、撮影画像とのひも付けを正確に行うことが可能である。また、ひも付けが完了したデータをカメラから即時に電子カルテや画像ファイリングシステムなどの病院内システムにワイヤレス転送することできる。撮影から病院内システムとの連携までをワンストップで行うことで、医療業務における画像管理の作業負担の低減を実現する。

パソコン向けクライアントソフトウエアにより専用カメラ以外で撮影した画像の管理にも対応

 専用カメラ以外で撮影した画像についても、「クライアントソフトウエア(別売り)」を活用することで、パソコンを用いて患者情報のひも付け作業を簡単に行い、病院内システムと連携することができる。

製品名希望小売価格発売日
カメラ画像支援ソリューションオープン価格2023年9月7日

※1 本製品は医療機器ではない。画像記録を目的としており画像の AI 解析などの機能はない。

“カメラ画像支援ソリューション”の主な特長

1.高画質な画像を撮影できる専用カメラ

・機動性に優れたコンパクトデジタルカメラタイプと、用途に応じてレンズ交換が可能なミラーレスカメラタイプの 2 種類の専用カメラを選択可能。

・歯科では口腔内を明るく撮影するために、ミラーレスカメラにマクロレンズや、マクロリングライトなどのアクセサリーを装着して撮影を行うなど、状況に応じて機材を組み合わせて使用することが可能。

・センサーサイズの大きな専用カメラならではの高画質を実現し、光量が不足しがちな室内でもノイズの少ないクリアで鮮明な画像の撮影を実現。

・キヤノンのカメラならではの持ちやすいデザインにより、取り回しの良さを実現。

機材を組み合わせてさまざまなシーンに対応

2.バーコードの読み取りによる患者・撮影者情報のひも付けと病院内システムとのスムーズな連携を実現

・受診票や職員証などに記載されたバーコードをカメラで読み取ることで、カメラのモニターに患者や撮影者の情報を表示しながら撮影することができ、撮影画像との正確なひも付けを実現。
・ひも付けが完了したデータをカメラから即時に電子カルテや画像ファイリングシステムなどのあらかじめ連携した病院内のシステムにワイヤレス転送することが可能。撮影から病院内システムとの連携までをワンストップで行うことで、医療業務における画像管理の作業負担の低減を実現。

バーコード読み取りのイメージ
“カメラ画像支援ソリューション”の導入前後の画像管理フローの比較イメージ

・病院内システムに画像を転送する際に、自動で画像の容量を縮小する機能を搭載※1。画像管理サーバーにおける
容量の圧迫を抑制。

・病院内システムに転送済みの画像は自動でカメラ内から削除することが可能※1。カメラを紛失した際などの、情報
漏洩リスクを低減。

※1 設定で機能の ON/OFF の切り替えが可能。

システム構成例

3.パソコン向けクライアントソフトウエアにより専用カメラ以外で撮影した画像の管理にも対応

・専用カメラ以外で撮影した画像についても、「クライアントソフトウエア(別売り)」を活用することで、パソコンを用いて患者情報のひも付け作業を簡単に行い、病院内システムと連携することが可能。

〈製品仕様について〉
製品仕様の詳細はキヤノンホームページを参照。
https://canon.jp/business/solution/industry/medical/lineup/karte/mics/

〈“カメラ画像支援ソリューション”紹介動画〉
“カメラ画像支援ソリューション”の概要や機能詳細を紹介する動画を公開中。
・概要紹介動画:https://youtu.be/Bdrlnf52FX8
・機能詳細動画:https://youtu.be/YxqKfeTmsSY

お問い合わせ

キヤノン ITS メディカル ヘルスケアIT事業部 第四ソリューション本部 営業部

TEL:03-6719-7114(直通)