FUJITSU TECHNOLOGY SOLUTIONS S.A.(以下、富士通スペイン)はスペインのアンダルシア州政府と、同州マラガ県において新たに州政府が発足させるサイバーセキュリティセンターを拠点に、医療分野におけるサイバーセキュリティに関する制度や戦略の枠組みを策定することで合意し、2023年11月6日に協定を締結した。
富士通スペインは、これまでにアンダルシア州の150 社以上の企業との商談実績があり、医療分野においては、医療機器やIoT 向けのセキュリティサービスやソリューションの開発を行ってきた。
アンダルシア州政府は、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するデジタル戦略を策定し、公共サービスの品質向上のために各種手続きのデジタル化などに取り組んでいる。
本協定の締結により、両者は、世界的に増大する公共分野でのサイバー攻撃へのリスクに対応するため、アンダルシア州の医療機関や社会福祉施設において、特に医療分野でのIoTであるIoMT(Internet of Medical Things)のサイバーセキュリティの取り組みを発展させるための行動指針を新たに策定している。また、アンダルシア州がマラガ県に設置するサイバーセキュリティセンターを拠点として、シミュレーションを通じて地域の医療機関のシステムの脆弱性や潜在的なサイバーリスクの特定と評価を行っている。加えて、セキュリティの専門人材の育成と定着のために、公立マラガ大学(Universidad de Málaga)と連携して学生を対象としたセキュリティ分野におけるトレーニングや認定プログラムを設けるほか、医学部生向けの研修講座も提供する予定である。
富士通スペインは、本協定に基づく取り組みにより、アンダルシア州の公共サービスの品質向上と高度な遠隔医療サービスなど将来の地域医療の実現に貢献していく。
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