医療機器の日常点検を電子化することで、データの入力・共有・管理を効率化
これまで紙で管理されていた日常点検記録の保管場所を大幅に削減
装置を安定稼働させ、患者さんが安全に検査・治療を受けられる環境の提供をサポート
シーメンスヘルスケア株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 秀顕)は、Siemens Healthineers製の医療機器の日常点検作業を電子化するサービス「Daily Check Sheet」を本日より導入。
近年、医療従事者の業務の効率化が喫緊の課題となっている。当社は、医療従事者の方々が質の高いケアを提供できるよう、医療機器のイノベーションや幅広いポートフォリオの提供に注力するだけでなく、医療従事者の方々の日常業務の負担軽減のソリューションの開発にも力をいれている。また、当社は一般社団法人 日本画像医療システム工業会(JIRA)の会員企業として、JIRAが倫理綱領において要求している、装置の有効性・安全性の厳正な確認、保守段階における適正な品質管理の徹底に努めており、本サービスの導入により、さらなる安全性の確保、装置導入後の品質管理向上を目指している。今回導入する「Daily Check Sheet」は、当社のオンラインポータルサイトteamplay Fleetに標準搭載されるサービスで、現場のワークフローの電子化・効率化により医療従事者の方々の負荷を軽減することに加え、保守段階における品質管理により装置が安定稼働することで、患者さんが安心して検査・治療を受けることができる環境作りに貢献することを目指している。
日常点検を電子化することで、データの入力・共有・管理を効率化
「Daily Check Sheet」は、PCやiPadなどのタブレット端末を用いて、各施設で保有しているSiemens Healthineers製の医療機器の検査室環境や、機器の起動状況や動作確認、付属機器の状態などを簡単に入力することができ、同じ点検シートを他のPCやタブレットからも閲覧できるので、院内での情報共有や承認のプロセスを効率化。また、未入力項目がある場合には、アラートが表示されるため、点検漏れを防ぐことができる。さらに、日々の入力データを月次表示する機能により、異常が発生した時期や頻度を容易に確認することが可能。機器の故障時にも、「Daily Check Sheet」のデータをお客様と当社が共有することで、故障の原因特定に必要な機器の使用環境や状況の把握が容易になる。
これまで紙で管理されていた日常点検記録の保管場所を大幅に削減
日常点検の記録を電子データで保管できるため、病院内の文書保管スペースを大幅に削減することが出来る。また、病院機能評価や保健所等の監査などの際にも、必要な情報の検索が容易になる。
装置を安定稼働させ、患者さんが安全に検査・治療を受けられる環境の提供をサポート
医療機器の安定稼働は、医療従事者の方が患者さんに安全な検査や治療を提供するための最重要事項である。「Daily Check Sheet」により、日常点検の点検漏れを防ぎ、保守段階における品質管理を向上させることで、装置を安定稼働させ、患者さんが安全に検査・治療を受けられる環境の提供をサポートする。また、2024年の前半には、「Daily Check Sheet」内の項目で「異常」ボタンを選択していただくと、自動で情報がカスタマーケアセンターへ送信される「Auto Ticket」機能を搭載予定。電話やE-mailでの連絡で日常点検の手を止めることなく、装置及び環境状況のエラーをお客様と当社が共有することができ、故障時の原因の特定に活用することができるだけでなく、故障の早期発見や不測のダウンタイムの防止に役立てることができる。
シーメンスヘルスケア株式会社のThomas Burkart カスタマーサービス事業本部長は、「患者様に安心して検査を受けていただくため、医療従事者の方々も当社も、装置の安定稼働を最優先事項としてとらえています。日常点検のデータを活用し、将来的には装置の故障予測を行い、未然にダウンタイムの防止につなげるなど、今後も当社のデジタルソリューションにより、医療従事者の方がシームレス、かつ効率的に日々の業務を行うためのサービスをご提供し続けられるように邁進してまいります」と述べている。
当社は、製品やサービスの優れた技術や機能をお届けするだけでなく、ヘルスケアにおける様々な変革やパラダイムシフトに対応し、オペレーショナル・エクセレンスの向上や、医療システムの変革を通じてヘルスケアの未来に貢献していく。
お問い合わせ先
シーメンスヘルスケア株式会社
コミュニケーション部 堀本
TEL: 090-2067-1589