エムスリー株式会社(代表取締役:谷村 格氏)とオムロンヘルスケア株式会社(代表取締役社長:岡田 歩氏)は、家庭で手軽に心電図を記録できる心電計付き上腕式血圧計や携帯型心電計で記録した心電図データとエムスリーが提供する医療相談サービス「アスクドクターズ」を連携させた心房細動に関する医療相談サービスを20204年3月から開始したことを発表した。
まず、加藤宏之氏(オムロンヘルスケア執行役員国内事業統轄本部長)が登壇し、「家庭で心電図を記録できる心電計をグローバルで展開し、高血圧以外のリスク因子を早期に発見することで、脳・心疾患発症ゼロに向けて取り組んでいく」と語った。
次に、山口敬頼氏(エムスリーコンシューマプロダクトグループ・グループリーダー)は、エムスリーが手掛ける「アスクドクターズ」の現状に触れたうえで、「日常的な健康不安に関する質問投稿は年間30万件を超えており、心電図や心電計に関する相談も著しく増加している。オムロンヘルスケアと提携することで、多くの方の不安を解消し、心房細動の早期発見・早期受診に貢献していきたい」と述べた。
副島京子教授(杏林大学医学部循環器内科学)は、心房細動の早期発見の重要性について講演。「心房細動は無症状の患者が多く、放って置くと重症化し、脳卒中など重篤な疾患を引き起こしかねない。自宅での自己検脈、血圧計測、心電図記録は心房細動の早期発見に非常に有効的である。医療におけるデジタルツールは今後ますます重要になっていく」と話した。
最後に、野崎大輔氏(オムロンヘルスケア循環器疾患事業統轄部心電・医療事業部本部長)が登壇し、デジタルツールを活用した心房細動の早期発見サービスの全体像を説明した。
オムロンヘルスケアの提供する血圧計や心電計のデータを簡単に記録・管理できるスマートアプリ「オムロンコネクト」で、心電図波形が解析され、心房細動の可能性が検出された場合、アプリ上で医師への受診が促される。心電図等のデータを医師と共有しながら相談できるなど利便性が高い。野崎氏は「心房細動の早期発見に特化した医療機関検索システムの構築を目指す」と力強く語った。
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