GE ヘルスケア、都内3例目となるコマンドセンターの構築を東京都立墨東病院にて着手~広域基幹病院としての役割の更なる拡大と付加価値の提供を目指す運営改革を支援~
医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー、GE ヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京都日野市、代表取締役社長兼 CEO:若林正基氏 以下 GE ヘルスケア)は、地方独立行政法人東京都立病院機構 東京都立墨東病院(東京都墨田区、院長:足立健介氏 以下、墨東病院)と 2022 年より協議を重ね、2023 年 12 月に GE ヘルスケアが提供するコマンドセンターの導入について契約を締結、2024 年 4 月の稼働を目指し協働を開始する。
墨東病院は、三次救急医療を含む「東京 ER・墨東」や周産期医療など複数の重点医療を担い、区東部保健医療圏を中心に区部全域を対象とした広域基幹病院としての役割を果たしている。この様な中で、2020 年に始まったコロナウイルス感染症対策に端を発する医療需給のミスマッチを改善するべく院内改革を進めてきた。また、2024 年4月より開始する医師の働き方改革を実施し、病院医療制度を更に強化していくためにも、医療 DX を推進するデジタルシステムの導入が必要不可欠であると考えてきた。
そこで墨東病院は、米国のジョンズホプキンス大学病院と GE ヘルスケアの共同開発によるコマンドセンターに着目し、導入を決定した。コマンドセンターは 2015 年にジョンズホプキンス大学病院で初めて稼働し、その効果が実証されたことで世界各国での展開が広がっている。日本でも 2021 年に初導入され、コロナ禍を通じて施設はもちろん地域における医療提供体制の強化推進に貢献したとして知られている。
GE ヘルスケアが提供するコマンドセンターは、各施設や地域の医療課題を解決し、ニーズに的確に応えていくべく、各施設様との協議を通じて独自のシステムを構築する。今回は、GE ヘルスケアと墨東病院との協働により、現状認識に基づいた課題精査を行い、その解決に向けて必要な要件をシステムに適用していく。具体的には、新規も含めより多くの患者さんを受け入れ、適切な医療提供を行うことができるよう、まずは病床稼働率の改善に取り組む。同時に、医療従事者の皆様が活き活きと日々の活動に従事いただけるよう、働き方改革を支援していく。
そして、システムを構築した後も、新たな課題やニーズにより的確に対応するべく、引き続き施設様と協働を継続し、医療従事者の皆様、その先にいる患者さんが求める医療の提供をプロセスとして模索し、実現するよう取り組む。
2024 年4月の本格稼働を目指し、何よりも患者さんの安全を最重要視し、患者さんが求める医療の提供をより一層推進するべく、医療従事者の皆様及び病院経営層の皆様と一体となり、新たな価値の創造と共有を図っていく。
墨東病院長の足立健介氏は次のように述べている。
「先に導入された淡海医療センター(滋賀県)では、『病床稼働率の向上』と『看護師総残業時間の削減』という二律背反の結果を生み出した。『医療デジタル革命』と呼ぶにふさわしい事象で、既存の『業務改善』という思考停止ではなく、複雑性へ自在に対応できる自律性の創出を意味している。システム導入だけでは決して実現できない成果である。コマンドセンターの導入が、DX の『X』の部分、トランスフォーメーション(変革)を組織に巻き起こす、強力なエンジンとなった。当院でも、準備段階から既に『X』の萌芽が出現している。私たちは、『コマンド&コントロール (C & C) センター』と命名した。C &C センターはセンター・オブ・エクセレンス(多職種による叡智結集の拠点)として、当院にパラダイムシフトをもたらす無限の可能性を秘めている」
GE ヘルスケア・ジャパンの代表取締役社長兼 CEO を務める若林正基氏は次のように述べている。
「医療を取り巻く環境は厳しさを増す中で、GE ヘルスケアは、製品やサービスに留まることなく、お客様の病院運営におけるニーズや目標を理解し、その実現に向けた取り組みを支援する様々なデジタル・ソリューションを提供している。この一環にあるコマンドセンターの強みは、システムの構築・導入にあるのではなく、お客様の目標が達成されるよう課題の可視化・解決を協働で行い、成果を出していくことにある。この度地域の基幹病院として多くの患者さんに必要とされている東京都立墨東病院様と協働・共創させていただくご縁をいただき、コロナ禍を経た新たな病院運営の在り方を共に模索し、地域の健康と安心により貢献できるよう取り組んでいく」
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