キヤノンメディカルシステムズ、使いやすさと検査効率化を追求した一般 X 線撮影システム「Radrex i5 / Flex Edition」を販売開始

2025.03.24

 キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市、代表取締役社長:瀧口登志夫氏)は、スタンダードクラスの手動式一般 X 線撮影システム「Radrex i5 / Flex Edition(ラドレックス アイファイブ /フレックス エディション)」の国内販売を 2025 年 3 月 24 日より開始する。

一般X 線撮影システム「Radrex i5 / Flex Edition」

 一般X 線撮影システムは、医療施設にとって最もベーシックな画像診断機器の1つで、胸部や腹部、全身の骨など多様な検査に用いられ、画像診断検査の第一の選択肢として外来や救急病棟などで幅広く活用されている。当社は、大規模な病院から診療所まで、国内の多くの医療施設に一般X 線撮影システムの導入実績を有している。

 新製品「Radrex i5 / Flex Edition」は、受診者にも操作者にもやさしい一般撮影室の実現を目指し、システムを構成する各ユニットのデザイン・操作性を一新した。また、一般撮影室のワークフロー向上のため、キヤノン株式会社製DR(Digital Radiography)との連携をさらに強化している。AI を活用して開発されたキヤノンDR 用ノイズ低減処理「Advanced intelligent Clear-IQ Engine (AiCE)」や、撮影シーンや撮影部位を選ばずにX 線撮影時間の制御が可能な「Built-in AEC Assistance(BiAA)」、光学カメラを活用したAI ソリューション「Camera Assist」の搭載で、受診者のケアに集中する操作者を支援することにより、質の高い画像提供と医療安全に貢献する。

 なお、2025 年4 月11~13 日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される国際医用画像総合展(ITEM2025)において、本製品の展示を行う。

新製品の主な特長

1.操作者に負担の少ない操作性の改善

 X 線管保持装置を含めたシステム全体のデザインを一新している。装置全体の軽量化、天井走行ローラーの素材変更等、装置の全面的な見直しにより、支持器を移動させる際の初動に必要な力を当社従来モデル比で66%低減した。

 また、ポジショニング時にオペレーションが集中するハンドル回りもデザインを一新し、前面には視認性の高い2つのLED 発光型角度計(デュアルウィンドウ)を搭載。立位・臥位のどちらでも一目で斜入角度が分かり、スムースなポジショニングが可能。ロック解除スイッチも同時押しのしやすい隣接タイプを採用するなど、直感的な操作が可能な、操作者に優しいデザインとしている。さらに、リングハンドルにはグリップ力を高める加工(フィットハンドル)を施し、快適な操作性を実現する。

2.キヤノンDR との連携により、コンパクトな構成でワークフロー向上を提案

 ◼ 操作室のコンソール構成を、さらにコンパクトに

 DR 装置のモニタで、発生装置の各種設定が確認でき、さらにコンパクトになったスイッチボックスと組み合わせることで、視線や動線を集約。使いやすさとワークフローの向上を提案。省スペースでの設置により、放射線科情報システムや電子カルテといった、複数モニタを必要する操作室のスペースを有効活用できる。

 ◼ キヤノンDR 内蔵の「Built-in AEC Assistance(BiAA)」

 天板やストレッチャーの上にFPD を置いた撮影など、従来AEC 機能を利用した撮影が不可能であった撮影シーンでも、被写体に応じて適切な撮影時間でのX 線撮影を安定的に行うことが可能である。

3.AI を活用したCamera Assist 機能

 撮影直前の受診者の状態を、操作室のモニタで確認することができ、プロトコルで選択された撮影部位・方向・側性と実際のポジショニングとの整合性をリアルタイムに判定し、モニタ上に表示。より安心で安全なX線一般撮影の実施をサポートする。

お問い合わせ先

キヤノン株式会社 広報部 / キヤノンメディカルシステムズ株式会社 広報室

03-5732-8265