本製品は、院内のスマートフォンで撮影した患者の動画や静止画を、院外にいる専門医がスマートフォンで閲覧できる機能や、心電図、血圧などの生体モニターのストリーミング送信機能を新たに搭載。これにより、患者の意識状態や外傷の状況、病状、心電図波形などの情報を、院外にいる専門医があたかも院内にいるかのように共有でき、患者の状態をより的確に把握した上で適切なアドバイスを行うことが可能になる。このほかにも、患者の過去の診療情報を参照する機能や、新たな診療情報が書き込まれた時に院外にいる専門医が持つスマートフォンにメールを送信する機能を追加するなど、医療現場からの細かなニーズにも対応した。
今回、救急医療における基本的な患者情報を各科の専門医が院外からでも把握できる機能を追加したことで、脳卒中だけでなく、すべての救急医療のサポートにも応用することが可能になった。
また、アイストローク V2は、ソフトバンクのiPhoneに加え、新たにNTTドコモのスマートフォンにも対応。通信会社および携帯端末の選択肢が増えたことで、より多くのユーザーが利用できる。
1.発売日 平成24年1月16日
2.製品名 「i-Stroke(アイストローク) Ver.2.0」
3.主な特長
脳卒中が疑われる患者が病院に救急搬送された場合、院内の担当医が事前に登録された専門医の所有するスマートフォンに、「ストロークコール」で患者情報を一斉に配信。「ストロークコール」を受けた専門医は、スマートフォン上のアイストロークで、救急搬送された患者の基本情報や検査画像情報などを閲覧し、適切な検査や処置についてコメントすることで、担当医の治療方針判断や、専門医が駆けつけるまでの診断、治療をサポートすることになる。発症からの時間経過とともに色が変わる「タイムライン」上に患者の検査画像や医師のコメント、処置の状況が表示され、診療にかかわる医療スタッフが発症から検査、診断、治療などの情報を時系列で共有することができる。
4.新機能
・端末画像送信機能
スマートフォンで撮影した患者の動画や静止画を、院外の専門医がスマートフォンで閲覧できる機能。一刻を争う救急医療の現場において、患者の外傷の様子や動作・反応などは基本的な情報として非常に重要だが、それらを、院外の専門医に言葉だけで伝えることは、困難となる。本機能は、専門医がどこにいても、患者の状態を動画や静止画で見ることが可能となり、より的確なアドバイスにつなげることができるのが特長だ。
・生体モニターストリーミング送信機能
患者の状態を把握するための基本情報である心電図モニターの波形などを、リアルタイムに見ることができる。これにより、院外にいる専門医が患者の状態を把握した上で、より的確なアドバイスを行うことが可能になる。
・過去情報参照機能
タイムラインから、患者の過去の診断情報(画像、コメント、診療記録など)を参照することができる。
・コミュニケーション機能の追加
新しい患者情報がタイムラインに追加された時に、各スマートフォンにメールを送信する機能。スマートフォンを常に見ていなくても、タイムラインに書き込まれた新たな情報の見逃しを防ぐ。
・脳卒中治療のワークフローにおいて役立つ情報を搭載
治療後の患者の状態を客観的に判断するために必要なmRS/BI/問診表、脳卒中において使用される医薬品の情報(使用上の注意、禁忌事項など)や、日本脳卒中学会が提供する脳卒中治療ガイドライン、簡易知能評価スケールをスマートフォンに表示できるようになる。これにより医師は必要な資料を持ち歩かずとも、いつでも正確な情報を得ることができる。
・対応端末の拡大
これまで対応していたソフトバンクのiPhoneに加え、NTTドコモのスマートフォンにも対応。通信会社および携帯端末の選択肢が増えたことで、より多くのユーザーが利用できる。
※対応携帯端末
[1] docomo NEXT series GALAXY S II SC-02C
[2] docomo NEXT series Xperia™ acro SO-02C
[3]ソフトバンク iPhone4/4S
「i-Stroke」はi-Strokeサーバ、基本ソフトで構成されている。このほかに「i-Stroke」にスマートフォンからアクセスするための専用ソフトが必要となる。アンドロイド用ソフトはアンドロイドマーケットから、iPhone用ソフトはアップルのApp Storeから、無償でダウンロードできる(名称はどちらも「i-Storke Med」)。
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富士フイルムメディカル(株)
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