ニプロ(株)は1月10日、医薬品事業の国際展開を推し進めるため、子会社であるニプロファーマ(株)の100%出資会社をベトナムに設立することを発表した。
国内におけるジェネリック医薬品業界は、政府の使用促進策等により急速な拡大局面を迎えているが、これに伴い国内大手先発医薬品メーカーや外資系企業の新規参入が本格化し、熾烈な市場競争に拍車がかかっている。ニプログループ医薬品事業部門は、2020年度に売上高2,000億円を目標としており、販路のグローバル化及びコスト面での競争優位の確立が急務となっている。これを達成するため、ニプロファーマはベトナムに医薬品製造工場を設立することにした(2011年末に土地使用権を取得済)。
新工場は、3極GMP(※)に対応した品質保証体制を完備し、日本を含めた先進国市場向けに良質で低価格な医薬品を供給することを目指す。注射剤を中心にスタートし、将来的には、経口剤や外用剤を含めた多種製剤に対応可能な工場を目指し、ベトナム国内や他の新興国への販路開拓も進めていくという。
※3極GMP:Good Manufacturing Practice
日(厚生労働省)・米(FDA)・欧(EMEA)が規制する製造管理、品質管理に関する基準。
■新会社の概要
会社名:ニプロファーマ・ベトナム・リミテッド(仮称)
設立場所:ベトナム社会主義共和国 ハイフォン市(VSIP工業団地内)
敷地面積:約150,000平方メートル
事業内容:医薬品の製造販売
設立予定時期:2012年2月下旬
操業予定時期:2015年4月頃
●お問い合わせ
ニプロ株式会社
ニプロ広報担当
TEL:06-6362-2331
URL:http://www.nipro.co.jp/ja/index.php