在宅医療・プライマリケア・災害医療など院外使用に対応した小型・軽量モデル
-30万円を切る価格に、マルケットの誇る高度な解析機能と高い操作性を融合-
~専用ウェブサイト経由での販売も開始、装置のレンタルも同時スタート~
MAC600 は、今後の超高齢社会に対応した医療ソリューションを開発・提供する当社の「Silver to Gold(シルバー・トゥ・ゴールド)」戦略*1の重点分野の1つである「在宅医療」・「プライマリケア」向けの主力装置で、世界の先端的医療施設において高く評価されている「マルケット」ブランドの心電計「MAC」シリーズの最新機種。29万8,000円(税抜き)という30万円を切る価格ながら、小型・軽量化をはじめ、シンプルな操作性、長いバッテリー駆動時間といった院外検査に不可欠な要素を高い次元で融合すると同時に、マルケットの誇る高精度心電図自動解析プログラム「12SL」を標準搭載し、高い解析能力を兼ね揃えた装置である。
MAC600 のサイズは208mm(縦)×263mm(横)×81mm(高さ)、重さは1.2キロ(含バッテリー)と、これまでMACシリーズで最小・最軽量であったMAC800に比べて、6割の小型化と軽量化を実現。小型ながら4.3インチのTFTカラー液晶モニターを搭載することで、記録紙に出力することなく各種解析結果をモニター上で確認できる。また起動時間は約10秒とMAC800に比べて5割のスピードアップを実現したほか、最大6時間とMACシリーズ最長の連続駆動が可能なリチウムイオンバッテリーを内蔵するなど、院外の多様な医療現場での利用に高い利便性を誇る。
MAC600に搭載されている「12SL」は、12万件以上のデータベースに裏づけされた高い信頼性をベースに、現在病院検査室や救急医療、臨床試験機関など国内外の多様な医療現場で幅広く利用されている12誘導心電図*2自動解析プログラム。10秒間の安静時心電図から1,600項目を計測し、約250種類のステートメントを組み合わせて数万通りの解析所見を表示する。生後1日未満の新生児から適応可能な小児心電図解析機能や、女性特有のST(心臓が全身に血液を送り出すのに必要な心室筋の活動が回復する過程)変化を検知し急性心筋梗塞に対する解析精度を高める性別考査解析機能などを標準搭載し、一段と精度の高い解析を可能にしている(MAC600の詳細は後述を参照)。
臨床的には、世界に先駆けて進む少子高齢化に伴う病院から在宅への移行や医療機関の機能分化などで、今後ますます必要性が高まることが確実視されているプライマリケアや地域医療連携、ならびに災害医療など多彩な医療現場での活用が期待される。
同社は心電計「MAC」シリーズとして、2005年に生理検査室向け最上位機種「MAC5500」、2009年に開業医向けの汎用型コンパクト心電計「MAC800」、2011年に高度な自動解析機能とシンプルな操作性、高い経済性を融合した「MAC1600」を発売、循環器科を中心に大規模病院から中・小規模病院までの幅広い医療施設で高い評価を獲得してる。
同社はこれらの領域で培ってきた広範な顧客基盤をベースにMAC600を販売するほか、同製品を3月1日開設する専用ウェブサイト経由で発売。在宅医療やプライマリケアを手がける医療機関、特に開業医を中心に新たな販売チャネルを構築することで新規顧客の開拓を図り、初年度500台の販売を目指す。
専用サイトURL:http://japan.gehealthcare.com/cwcjapan/static/cardiology/cardio/mac600/index.html
また同日付でオリックスグループのオリックス・レンテック株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:太田敏晶)と組んだMAC600 のレンタルサービスを開始した。レンタルはオリックス・レンテックのウェブサイトで申し込み可能。
なおオリックス・レンテックが取り扱う同社製品はポケットサイズの小型・軽量超音波診断装置「Vscan(ヴィースキャン)」、超音波踵骨測定装置「A-1000 EXP II(エーセン・イーエックスピー・ツー)」に次いで3機種目となる。
●主な特長
1.12誘導心電図自動解析プログラム「12SL」に基づく多彩な解析機能で診断をサポート
・小児心電図解析:15 歳以下の小児患者を年齢に応じて12 段階に分類考査、生後1 日未満の新生児から高い精度で小児心電図解析が可能*3。
・性別考査解析:女性特有の微小なST 変化を検知し、急性心筋梗塞診断の信頼性を高める。同解析機能の搭載でこれまでに、60 歳以下の女性に対する急性前壁心筋梗塞の検出率が14%、急性下壁心筋梗塞の検出率が28%それぞれ向上している*3。
2.高い操作性を誇る小型軽量ボディで、院外の広範な医療現場に適した運用が可能
・シリーズ最小・最軽量のボディで手軽に持ち運び可能:MAC600 のサイズは208mm(縦)×263mm(横)×81mm(高さ)、重さは1.2キロ(含バッテリー)と、これまでMACシリーズで最小・最軽量であったMAC800に比べて、6割の小型化・軽量化を実現。院外の多彩な医療現場で活用できる。
・4.3インチカラー液晶を採用し波形をクリアに表示:4.3インチTFTカラーモニターを搭載、解析結果がモニター上で確認できるため、ペーパーレスの運用に適している。また、リアルタイムの波形状態がひと目で確認できる「Hookup Advisor(フックアップ・アドバイザー)」を採用、不要な再検査を削減し検査効率を向上する。
・約10秒の高速起動:電源を入れてから検査準備完了までの起動時間はわずか10秒、いつでも待ち時間なしに検査可能。
・最大6 時間の連続駆動:高性能のリチウムイオンバッテリーを標準装備し、最大6時間の連続駆動(記録紙出力無し)が可能。
・PDF出力機能:PDFファイル出力機能を搭載、手持ちのパソコンからA4サイズの検査レポートを出力可能なため、患者紹介時などの利便性が高まる。
・80mm幅記録紙に平易な所見表記:80mm幅記録紙に微細な波形変化を忠実にプリントアウト。解析所見は臨床において一般的でわかりやすい表現が用いられ、循環器専門以外の施設においても心電図評価を的確にサポートする。
・キャリングケースを用意:院外への持ち運びに便利な専用キャリングケースを用意(オプション)。
*1 Silver to Gold(シルバー・トゥ・ゴールド)は、GEの世界戦略『ヘルシーマジネーション』にもとづき、現在国内で展開している中長期戦略。世界に先駆けて日本が迎える超高齢社会を踏まえ、高齢化に伴う課題を解決するソリューションを総合的に開発・提供することで、高齢世代(シルバー)の生活の質(QOL)を高め、幸せな輝かしい人生(ゴールド)を送れるようにしようというもの。加えて、同社では超高齢社会に適したビジネスモデルを世界に先駆けて日本で創り、この日本発のモデルを日本の後に高齢社会を迎える世界各国に展開することを目指している。
*2 12誘導心電図とは、最も一般的な心電図で、四肢に取り付ける肢誘導4本と、胸部に取り付ける胸部誘導6本からなる。肢誘導から6種の波形を導出し、また肢誘導全体を接地として胸部誘導それぞれから1種類ずつの波形を導出するため、計12種の波形が記録される。
*3 出典:Marquette 12SL ECG Analysis Program Physicians Guide
製品名:MAC600
薬事販売名:心電計(解析機能付)MAC600
希望小売価格:29万8,000円(税抜き)
発売日:2012年3月1日
初年度国内販売目標:500台
医療機器認証番号:223ACBZX00063000
●お問い合わせ
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コミュニケーション本部
TEL:0120-202-021
FAX:042-585-5360
URL:http://japan.gehealthcare.com/