Aquilion ONEは1回転0.35秒で体軸方向16センチの幅を等時相・等位相で撮影可能とした世界ではじめてのCT。心臓や脳などの臓器を短時間、低線量かつ造影剤も少なく撮影でき、さらに同部位を反復して撮影することにより、動態評価が可能となる。320列の検出器の持つこれらの特長により、新たな診断領域が広がりつつある。
医療被ばくへの関心が高まるなか、AIDR 3Dは逐次近似法を応用した東芝独自の最新画像再構成技術だ。最大でノイズを50%、被ばくの75%低減を実現しながらも再構成時間はほとんど変わらず、日常CT検査のスループットに影響を与えることはない。さらに心電同期撮影、動態撮影、Dual Energyスキャンといった様々な撮影にも適用可能で、実際の臨床現場においてストレスなく使用できる。
AIDR 3Dとの組み合わせにより、Aquilion ONEだけが提供できる臓器全体の一回転撮影、動態撮影、小児の短時間撮影を大幅に低減した線量で実現できる。
AIDR 3Dを導入し低線量撮影に取り組む財団法人大原総合病院附属大原医療センター放射線科・森谷浩史医師は次のようにコメントしている。
「東日本大震災による原発事故に関連した一連の報道で『被ばくのものさし』としてCTが取り上げられたことに加え、地域における放射線の影響への懸念から、特に小児科でお子さんの検査を親御さんが不安視するという話を多く聞きます。AIDR 3Dの低線量撮影を説明すると患者さんが安心して検査を受けてくださる一助となった事例もありました」
「すべてのCT検査は低線量であるべき」との思いから、東芝は今後開発するすべてのCT装置に「AIDR 3D」の標準搭載を予定している。
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