テクマトリックス、新たな医療情報クラウドサービス 「NOBORI」の提供を6月から開始

2012.04.12

―医療画像・医療情報を低コスト・安全に保管。バックアップのみならず、
画像情報に関する病院内の管理運用全体をクラウド環境に移行することをサポート―

 テクマトリックス(株)(本社:東京都港区、社長:由利孝)は国内通信事業者等と連携することで、6 月1 日(予定)から、新たな医療クラウドサービス「NOBORI」(のぼり)のサービスを開始する。
 本サービスでは、医療機関の内部で発生する大量の画像等医療情報を暗号化した後、バラバラに分割することで、それぞれの情報の塊の単位では、全く意味をなさないデータへと変換してから、外部のデータセンタ―に安全に保存管理する機構を提供する。
 2010年2月の厚生労働省の通知により、民間事業者による医療情報の保存管理が制度上認められるようになった。しかしながら病院にとっては受診患者の個人情報の秘匿、保護への懸念から、他産業では一般化するクラウドサービスの活用になかなか踏み切れない背景があった。一方で、医療機器の高度進化により、施設内で発生する画像情報量は飛躍的に増大しており、それに伴うIT 投資の増大、またIT の専門家ではないスタッフによる大規模なコンピュータサーバの管理運営が深刻な経営課題となっている。
 こうした、医療機関における課題へのソリューションとして提供されるのが新サービスの「NOBORI」だ。本サービスでは専用の通信装置(NOBORI-CUBE)を病院内に貸出設置することにより、情報の安全管理に対する責任分岐点を顧客施設内に設け、大切な情報を確実に預かることが可能になる。

◆医療クラウドサービス「NOBORI」の特徴
1. 医療情報の暗号化と、完全な分離分割後のクラウド環境での保存管理
2. 多拠点多重管理(電力供給50Hz, 60Hz 地域分散)による災害対策
3. 貸出し提供される専用通信装置(NOBORI-CUBE)のみで院内PACS を構成
4. 初期投資ゼロ、利用料課金のみのクラウド型PACS システム
5. 医療機関と個人のコミュニケーションを支援する情報サービスの提供

 新サービスの利用料では、従来の院内設置型のPACS に対して、5年TCO(Total cost of ownership)を20%削減することが可能。6月のサービス開始に先行して、すでに複数の先進的なユーザでの導入が決定しており、9月までに6施設、サービス開始から6 年間で、全ユーザ(希望施設)の「NOBORI」への移行を計画している。また、6月のサービス開始に続いて、順次モバイル端末連携、知識データベース機能、病院と患者のコミュニケーション支援等、付加的なサービスのリリースも計画されている。

●お問い合わせ
テクマトリックス(株)医療システム事業部
TEL: 03-5792-8610(代表)
URL:http://www.techmatrix.co.jp