一つめの研究では、脳剖検に同意した末期患者においてFlutemetamolのPETイメージングとアルツハイマー病に伴うßアミロイドの病理組織生検の結果との間に強い一致が認められた。二つめの研究では、40歳未満の若年健常者層に脳内のアミロイド蓄積はないという既知情報との一致が示された。これらの研究の最終結果は今後数カ月以内に公表される予定だ。
脳内のßアミロイドの蓄積はアルツハイマー病の神経細胞変性に至る大きな要因となっている可能性が高く、同疾病の発症に関係する病理的特徴の一つとなっている。アルツハイマー病はこれまで、死後脳サンプルにおいてßアミロイド斑をはじめとする主要特徴が病理確認されることで確定診断されてきた病気(*1)。そのため現在では、脳内イメージングが生存中の人間のアミロイド蓄積の検出に役立つかどうかの研究が進められている。
同社はアルツハイマー病の原因・リスク・身体的影響の解明に向けた研究を進めるなど、同疾病の理解に多角的なアプローチを講じており、18F-Flutemetamolはアルツハイマー病の分野で現在開発に取り組んでいる幅広い診断ソリューションの一つ。一例をあげると、GEヘルスケアは現在、製薬企業と組み、アルツハイマー病の発症前診断に役立つ可能性のあるバイオシグナチャー(バイオマーカー)の特定に取り組んでいる。
*1 米国立神経疾患・脳卒中研究所ホームページ 「Dementia: Hope Through Research」 2011年7月13日
http://www.ninds.nih.gov/disorders/dementias/detail_dementia.htm
●お問い合わせ
GEヘルスケア・ジャパン(株) コミュニケーション本部
TEL:0120-202-021
URL:http://japan.gehealthcare.com/cwcjapan/static/index.html