メディキットとアンジェスMG、透析シャント用NF-κBデコイオリゴ塗布型PTAバルーンカテーテルの臨床試験を開始

2012.04.20

-血管再狭窄抑制に有効な新規医療機器の開発-

 メディキット(株)(本社:東京都文京区、代表取締役社長:栗田宣文)とアンジェスMG(株)(本社:大阪府茨木市、代表取締役社長:山田 英。以下、アンジェス)は、NF-κBデコイオリゴ塗布型PTAバルーンカテーテルの国内における共同開発契約を今年1月に締結している。この度、静脈狭窄治療に関する治験計画の準備が整い、3月28日、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(以下、Pmda)に治験計画届書を提出した。
 人工透析の透析シャントや動脈硬化症などの末梢血管内治療法で使用される現在のPTA バルーンカテーテルは再狭窄率が高く、医療現場においては再狭窄予防が期待できるPTA バルーンカテーテルの開発が強く望まれている。
 同製品は、バルーン部の外表面に抗炎症薬NF-κBデコイオリゴを塗布することで、バルーン拡張によって引き起こされる血管炎症の抑制、血管の再狭窄までの期間延長、及び外科的バイパス手術の回避が期待され、同社とアンジェスは、世界で初めての抗炎症薬塗布型PTAバルーンカテーテルを目指して同製品を開発中である。
 同治験では、静脈狭窄病変を有する患者を対象に、既存のPTAバルーンカテーテルと比較することで、同製品の安全性と有用性を実証する予定である。今後は、臨床試験を進め、早期の承認取得、上市を目指していくという。

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メディキット(株)
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