日本画像医療システム工業会、東日本大震災の津波で流失した岩手県立病院3箇所の仮設診療所用に3式のCT装置等を岩手県に無償支援

2012.06.18
仮設診療所全景(山田病院)
引き渡し式(山田病院)
引き渡し式(大槌病院)
 一般社団法人 日本画像医療システム工業会(以下JIRA、東京都文京区、会長 小松 研一)は、東日本大震災の復旧・復興支援の一環として、岩手県からの要請を受け、津波で流失した県立3病院の仮設診療所に設置するため、3式のCT装置及びCT用造影剤注入装置を岩手県に無償貸与することを決め、この度CT室が完成した県立山田病院、県立大槌病院の仮設診療所に機器を据え付け、6月16日に岩手県主催の引渡式が行われた。
 残る県立高田病院仮設診療所はCT室の建設が本年秋以降になる予定だが、完成した時点で同様にCT装置等一式を据え付ける予定である。
 無償貸与の期間はそれぞれの病院で新病院が竣工するまでの間である。
 当該地域は、県立3病院が流失等の壊滅的な被害を受けた後、仮設診療所を設置して外来診療を実施しているが、CT検査が必要なケースも多く、高齢者が多い地域ということもあり被災地域の医療圏内でのCT装置による早期の診断対応が切望されていた。
 引渡し式は6月16日午後に県立山田病院及び県立大槌病院のそれぞれの仮設診療所で時間をずらして行われ、岩手県からは遠藤医療局長、両病院長他が出席し、JIRAからは小松会長及び岩永専務理事が出席、また、山田病院及び大槌病院の仮設診療所のCT室建設を支援したNPO法人「世界の医療団」からはオスタン理事長他が出席した。
 小松会長からはCT装置及びCT用造影剤注入装置の目録を手渡し、岩手県からは達増(たつそ)岩手県知事名の感謝状並びに山田病院長及び大槌病院長からの感謝状がそれぞれ授与された。
 JIRAは被災前に稼働していた装置を納入した会員企業に協力を要請し、流失した機器類とほぼ同等の機器を無償貸与することとしました。病院毎の設置機器は次の通り。

岩手県立 大槻病院 仮設診療所(岩手県 上閉伊郡大槌町)
16列マルチスライスCT 装置一式
スタンダードタイプCT 用造影剤注入装置一式
機器引き渡し日:2012年6月

岩手県立山田病院 仮設診療所(岩手県 下閉伊郡山田町)
16列マルチCT装置一式
スタンダードタイプCT用造影剤注入装置一式
機器引き渡し日:2012年6月

岩手県立 高田病院 仮設診療所(岩手県 陸前高田市)(予定)
16列マルチCT装置一式
スタンダードタイプCT 用造影剤注入装置一式
機器引き渡し日:2012年秋以降(CT室設置後)

●お問い合わせ
一般社団法人日本画像医療システム工業会
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