東芝メディカルシステムズ、大開口径1.5テスラMRI装置用高周波コイル「Octave SPEEDER」の発売を開始~より多くの被検者に、高画質な頭部・頭頚部・脊椎の画像を提供~

2012.07.31

 東芝メディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市 社長:綱川 智)は、大開口径1.5テスラMRI装置「Vantage Titan TM」(ヴァンテージ タイタン)に適した頭部、頚部、脊椎用高周波コイル「Octave SPEEDER TM」(オクターブ スピーダー)の発売を開始する。「Octave SPEEDER TM」は、頭部用の Octave SPEEDERヘッドと脊椎用の Octave SPEEDERスパインを合わせて使用する。開口径の広いVantage Titanと組み合わせることで、無理のない姿勢で検査が行えるという。被検者の適応範囲が広がり、Neuroパッケージ(注1)等と組み合わせ頭部、頭頚部、脊椎の高画質な撮像が可能になる。

開発の背景
 高齢化を迎え、頚椎や腰椎が湾曲するなどにより通常の体位で撮像できない被検者は、ますます増加する傾向にあある。通常の姿勢で仰向けに横になるのが困難な被検者のセッティングには時間がかかるため、より短時間にセッティングできることが求められている。さらに、放射線診断の現場では、より高画質の検査が望まれている。これらの要求にこたえるため、頭部、頭頚部、脊椎の高画質な撮像をより多くの被検者に対応できしかも短時間検査を実現する大開口径 1.5 テスラMRI 装置用高周波コイル「Octave SPEEDER」を開発した。

新機能の特長
(1) 大開口径を活かすチルト機構(注 2)
 本コイルには、頭側がチルトする機能が搭載された。これより、首を伸ばして寝台に仰向けに寝ることが困難な被検者でも無理な姿勢にならずに、楽な状態での検査が可能になる。また、頭部が上がった場合、従来の患者開口径では、コイル上部が接触し検査が不可能になる場合があったが、患者開口径が 71 ㎝と広い Vantage Titanと組み合わせることにより、余裕をもった検査が可能になる。
(2) 広がるコイル内空間
 コイル装着時の被検者頭部の空間を広くとってあるので、快適な検査空間により被験者の負担を軽減する。
 仰臥位で寝台に横になれない被検者のセッティングを容易にし、セッティングに要する時間の短縮に貢献する。1 日の検査数の増加に貢献し、スループットの向上に役立つ。
(3) 頚部のフィット性向上
 MRIの撮影にはコイルをより撮影部位にフィットさせることで、より良好な撮像を得ることができる。本コイルは被検者ごとに異なる頚部の形状に合わせ、頚部コイルのエレメント部を簡単に動かし、フィットさせることが可能。セティングの時間短縮と、高いフィット性による高画質が期待できる。
(4) 運搬しやすいコイル
 本コイルは、頭部用と脊椎用を組み合わせて使用する。運搬時には各コイルを切り離せ、かつ各コイルも軽量なので、運搬作業の負担を軽減する。さらにそれぞれのコイルを頭部用と脊椎用と分けて使うことも可能。

(注1) Vantage Titanのオプション
(注2) オプション

一般名:
MR装置用高周波コイル

販売名:
Octave SPEEDER ヘッド MJAH-167A
Octave SPEEDER スパイン MJAS-167A

製造販売許可番号:
09B1X00003

※Vantage Titan、Octave SPEEDER、Made for Lifeは東芝メディカルシステムズの商標です。

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東芝メディカルシステムズ(株)
広報室
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URL:http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/