GEヘルスケア・ジャパン、コンパクト心電計「MAC600」が本年度のグッドデザイン賞を受賞
~在宅医療・プライマリケア・災害医療など院外使用に対応した小型・軽量モデル~

2012.10.01
小型・軽量ボディに、高度な解析機能と高い操作性、優れた経済性を融合したMAC600

 GEヘルスケア・ジャパン(株)が本年5月に発売したコンパクト心電計「MAC600(マック600)」が、本年度のグッドデザイン賞を受賞した。
 MAC600は、今後の超高齢社会に対応した医療ソリューションを開発・提供する同社の「Silver to Gold(シルバー・トゥ・ゴールド)」戦略(*1)の重点分野の1つである「在宅医療」・「プライマリケア」向けの主力装置で、世界トップシェア(*2)を誇る「マルケット」ブランドの心電計「MAC」シリーズ最新機種。29万8,000円(税抜き)という低価格ながら、小型・軽量化をはじめ、シンプルな操作性、長時間のバッテリー駆動時間といった院外検査に不可欠な要素を高い次元で融合すると同時に、マルケットの高精度心電図自動解析プログラム「12SL」を標準搭載して高い解析能力を兼ね揃えた装置。
 デザイン面では、サイズが208mm(縦)×263mm(横)×81mm(高さ)、重さが1.2キロ(含バッテリー)と、これまでMACシリーズで最小・最軽量であったMAC800に比べて、約6割の小型化と軽量化を実現。小型ながら4.3インチのTFTカラー液晶ディスプレイを搭載することで、記録紙に出力することなく、解析結果をその場で確認できる。検査データはPDFファイルとして出力でき、ペーパーレスの運用も可能である。また起動時間は約10秒とMAC800に比べて1/2にスピードアップしたほか、MACシリーズ最長となる最大6時間の連続駆動が可能なリチウムイオンバッテリーを内蔵している。
 このような特長を有するMAC600は、今後日本が迎える少子高齢社会において医療の柱の1つとなることが確実視されているプライマリケアや地域医療連携、ならびに災害医療など、院外の多彩な医療現場で一段と幅広く活用されると期待されている。

審査委員の評価
 この心電計は、病院検査室で使用されているスペックをダウンすること無く、従来のものに比べて格段にコンパクトにまとめられたものである。携帯が可能で使い勝手も優れ、清潔感あるデザインに仕上がっている。重要性が指摘されるプライマリケア環境の整備につながる機器といえよう。こうした機器の充実は、在宅診療や災害医療などの多様な環境でのスピーディで的確な診断を実現するものであり、さらには遠隔診療や病診連携を進展させることにもつながる優れた提案として評価できる。
 MAC600をデザインしたGEヘルスケアのリードデザイナーであるトム・ハンターは、「MAC600は手軽に持ち運べる軽量化と1回の充電で100件以上の検査を記録可能な大容量化を実現したことで、あらゆる使用環境で高精度の心電図解析を可能にします。使いやすさはもちろん、ペーパーレスの運用や、検査データのPDFファイル出力にも対応しており、遠隔診療や病診連携などこれからの医療に貢献できる機能を搭載しつつ低価格化を実現しました」と、同装置のデザイン面での優位性についてコメントしている。

 外資系画像診断装置メーカーとして唯一、日本に開発・製造拠点を有する同社は近年、今まで以上に高い機能性・操作性と優れたデザインを融合した製品展開に力を入れている。そのおかげで、過去にも多数の製品でグッドデザイン賞を獲得するなど、デザイン面でも高い評価を獲得している。同社では今後、製品の機能面だけでなく、優れたデザイン性や操作性、環境性能を訴求することで、各製品のさらなる拡販を図るとともに、なお一層のブランドイメージの強化を目指すという。

*1 Silver to Gold(シルバー・トゥ・ゴールド)は、GEの世界戦略『ヘルシーマジネーション』にもとづき、現在国内で展開している中長期戦略。世界に先駆けて日本が迎える超高齢社会を踏まえ、高齢化に伴う課題を解決するソリューションを総合的に開発・提供することで、高齢世代(シルバー)の生活の質(QOL)を高め、幸せな輝かしい人生(ゴールド)を送れるようにしようというもの。加えて、当社では超高齢社会に適したビジネスモデルを世界に先駆けて日本で創り、この日本発のモデルを日本の後に高齢社会を迎える世界各国に展開することを目指している。
*2 出典: Global Diagnostic ECG Market MARKETSandMARKETS,

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