ジェイ・エム・エス、針刺し事故を防止する静脈留置カテーテル「セーフウイングキャス」を販売開始

2012.10.04

 (株)ジェイ・エム・エス(本社:広島県広島市、代表取締役社長:奥窪宏章)は、世界で初めて※、内針(金属針)を抜き取る際に内針が本体から分離せず針刺し事故を防止する静脈留置カテーテル「セーフウイングキャス」を開発、2012年10月1日から販売開始する。
※(株)ジェイ・エム・エス調べ

 現在、輸液(点滴)治療の際、患者の血管へのアクセスには翼状針(よくじょうしん)や静脈留置カテーテルが使用されている。翼状針の特長は、持ちやすいその形状による針の刺しやすさと、患者の皮膚へ接する面がフラットなため当たりが柔らかく皮膚へのストレスが少ないことだ。しかし、患者の血管内へ挿入される部分が金属針であるため、輸液中に患者が動くことによる血管損傷や血管外への薬液漏れを起こすリスクがある。
 一方、静脈留置カテーテルは患者の血管内へ挿入されている部分が柔らかいプラスチックであるため、血管損傷や薬液漏れが起こりにくい特長がある。反面、柔らかいプラスチックを血管へ挿入するには、カテーテルと一体になった金属針を一旦血管へ刺した後、金属針のみを抜き取り分離する必要がある。この分離した金属針による医療従事者の針刺し事故や、分離する際に静脈留置カテーテルの接続部分から漏れ出る血液への接触、接続部分の汚染による患者の感染リスクがある。
 「セーフウイングキャス」は、患者の血管にやさしい静脈留置カテーテルでありながら、世界で初めて、抜き取った金属針が分離されることなく本体内部へ安全に収納されるため、医療従事者の針刺し事故のリスクを低減する。また、金属針を分離する必要が無いため、「セーフウイングキャス」を輸液セットへあらかじめ接続した状態で閉鎖的(クローズド)に使用でき、接続部分からの血液漏れや汚染による感染リスクも低減する。
 更に、本体の形状を翼状針と同じデザインにすることで、医療従事者の皆さんの「使いやすさ」と、患者の皮膚への「やさしさ」を併せて実現している。

●特長
・内針(金属針)が本体内部へ安全に収納される独自の機構により、針刺し事故のリスクを低減。
・「セーフウイングキャス」を輸液セットへあらかじめ接続して使用可能。クローズド環境で感染リスクを低減。
・翼状針のもつ「使いやすさ」と皮膚への「やさしさ」も同時に実現。

針刺し事故防止機構付き静脈留置カテーテル「セーフウイングキャス」

●お問い合わせ先
(株)ジェイ・エム・エス
製品企画室
TEL:03-6404-0636
URL:http://www.jms.cc/