GEヘルスケア・ジャパン、汎用超音波診断装置「LOGIQ S7 Expert」を発売

2012.11.08

コンパクトで高い機動性を兼ね備え、検査室から病棟などへの移動負担を軽減
様々な診療現場での質の高い画像診断をサポート

 GEヘルスケア・ジャパン㈱(本社:東京都日野市、社長:川上潤)11月8日、同社の汎用超音波診断装置「LOGIQ(ロジック)」ブランドの中上位モデルの最新機種「LOGIQ S7 Expert(ロジック エス セブン エキスパート)」を、診療所や検診センター、総合医療機関を中心に、全国の臨床施設を主対象に発売した。
 LOGIQ S7 Expertは、世界に先駆けて日本が迎える超高齢社会に向けて、多彩な医療ソリューションの開発・提供を目指す同社の「Silver to Gold(シルバー・トゥ・ゴールド)」戦略の一環として市場投入する超音波診断装置で、高齢化が進むにつれて増加する複数の慢性疾患を抱える患者の早期診断・継続観察の管理に最適化させたモデルである。

高齢化の進展に伴い増える生活習慣病とこれからの汎用超音波装置に求められるもの
 高齢化の進展に伴い生活習慣病の患者数、ならびに生活習慣病を原因とする死亡者数は年々増加していくと予測されている。患者数の増加に比例して、複数の慢性疾患を抱える高齢者が増えるなか、内臓から血管、心臓まで幅広い領域を非侵襲的にリアルタイムで描出可能な超音波診断装置による検査数は上昇傾向にある。一方、検査を手がける医師や技師の数はここ数年横ばいに推移しており、一人当たりの負担は拡大し続けているのが現状である。
 このように超高齢社会の到来にあわせて生活習慣病の患者数と検査者の負担がともに増え続けるなか、汎用超音波診断装置には、一台で広範な診療現場に高い精度で対応でき、検査効率や可搬性に優れ、かつ経済性も高い、バランスの取れた機種が強く求められていた。

幅広い慢性疾患に対応する機能性と優れた経済性を融合したLOGIQ S7 Expert
 LOGIQ S7 Expertは、昨年10月の発売以降すでに大学病院などで数多く採用されている上位機種LOGIQ S8の基本性能を受け継ぐ高い機能性と優れた経済性を融合させた装置ある。
 LOGIQ S7 Expertには心臓や消化器をはじめ、血管や整形領域までの幅広い慢性疾患領域に対応する豊富なアプリケーションを搭載。GE独自の技術によるプローブを採用し、拍動する心臓も鮮明に描出可能なほか、腹水や結石、腫瘍の有無、血管の狭窄や閉塞、プラークの有無の診断など、慢性疾患に結びつく生活習慣病の病態を簡便に観察できるようになるため、高齢化の進展で増加が見込まれる幅広い疾患の早期発見・治療に大きく貢献すると期待される。

検査者の負担を軽減するデザインと直感的な操作パネルの採用、独自のRAWデータ マネジメントシステムの採用で検査効率を大幅に向上
 検査時の姿勢や検査室から外来や病棟への装置の移動など、日々身体的負担を感じている検査者は現在7割近くに上る(同社調査)。
 LOGIQ S7 Expertは「軽量と剛性」を実現するエグゾスケルトンデザイン(外骨格型)を採用でコンパクトなボディを実現し、なかでも心臓部に当たるメインキャビネットは同社従来機(LOGIQ S6)に比べて約35%小型化され、重さも85キロと51%の軽量化が図られている。また、検査個所に応じてモニターや操作パネルの高さや角度を柔軟に調整可能なため、患者に与える圧迫感も少なく、かつ検査時の取り回しや院内での移動も容易で、検査者の身体的負担を大幅に軽減する。加えて、消費電力も同社従来品に比べて25%少なく、医療機関のコスト削減に貢献するほか、環境性能の充実が図られている。
 また、操作パネルの中央に大きなトラックボールを配置したり、暗い部屋でも視認性の高いバックライトキーを採用したりと、直感的な操作が可能である。
 さらにLOGIQ S7 Expertでは、検査画像を検査日ごとにRAW(生)データとして本体のハードディスクに保存する。このデータは自由度が高く、再度スキャンし直さなくてもゲイン、TGC変更だけでなく、モード変更やボリュームデータからの任意画面の描出などの加工ができるため、検査者の作業時間を大幅に短縮可能である。
 このような、検査者の負担を軽減するエグゾスケルトン・デザインと直感的な操作パネルの採用、独自のRAWデータマネジメントシステムの搭載で、検査効率の大幅な向上に貢献すると見込まれている。

製品名:LOGIQ S7 Expert
薬事販売名称:汎用超音波画像診断装置LOGIQ S7
希望小売価格:4,700万円(税抜き)
発売日:2012年11月8日(木)
初年度国内販売目標:300台
医療機器認証番号:224ABBZX00054000

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