東芝メディカルシステムズ、X線CTシステムの被ばく低減への取り組みについて~AIDR 3D搭載機種が800台超~

2012.12.12
 東芝メディカルシステムズ㈱(本社:栃木県大田原市、社長:綱川 智)は、昨年10月に、逐次近似再構成法を応用した低線量撮影技術、AIDR 3Dを発表し、X線CT検査の画質は担保したまま大幅な撮影線量の低減を実現した。そして、すべてのCT検査は低線量であるべきとの思いから、すべてのCTに標準搭載することを決め、今年7月の新製品(Aquilion LB)の発売を持って全機種(注1)にAIDR 3Dの搭載を完了した。2012年12月12日、AIDR 3Dは世界中の施設で使用されており、すでに800台以上のCTにAIDR 3Dが搭載されている。
 さらに、7月から国内販売開始し、11月の北米放射線学会を機に全世界販売を開始したAquilion ONE/ViSION Editionは、1回転0.275秒の高速回転を実現し、320列エリアディテクターCT+AIDR 3Dにより、更なる被ばく低減が可能となる。

 現在、放射線被ばくは人体に被害を及ぼすものとして環境活動の中でも取り上げられている。環境保全活動にも注力している同社の取り組みの一環として、今回、最先端CT技術であるAIDR 3Dを全製品に搭載し、病院で日常的に行われるCT検査のX線被ばくを抑えることに貢献したことが高く評価され「第9回エコプロダクツ大賞」で優秀賞を受賞し、さらに医療機器の省エネおよび省資源化を進める活動が「第9回LCA日本フォーラム表彰」でLCA日本フォーラム奨励賞をダブル受賞した。いずれも12月13~15日に東京ビッグサイトで行われるエコプロダクツ展にて表彰式が行われる。

注1:同社が現在発売している4列、16列、64列、80列、160列、320列のマルチスライスCTおよび、ラージボアCT(開口径900mm)

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