島津製作所、新型多目的X線TVシステム「SONIALVISION G4」を発売~ラインアップを拡充し、Best in CLASSを提供~

2013.02.04

 (株)島津製作所(本社:京都府京都市、代表取締役社長:中本 晃)は1月31日、フラットパネルディテクタ(以下、FPD)を搭載した新型多目的X線TVシステムの新製品「SONIALVISION G4」を発売した。
 一般的な消化管検査、内視鏡手技、嚥下撮影などに限らず、従来は専用装置で行っていた泌尿器科、小児科、整形外科領域における多様な検査・処置についても対応できるX線透視撮影システムへのニーズが高まっている。
 同社は、被ばく低減と高画質画像を両立しながら、臨床現場において有用である多目的で操作性の高い本製品を開発。様々な検査に使用できることから、医療機関における装置の稼働率の向上に貢献できるという。
 超高画質と豊富なアプリケーションを備えたフラッグシップモデル「SONIALVISION Safire17」、透視と撮影の両方に対応する可搬型FPDを搭載したコンパクトサイズの「FLEXAVISION F3」に加えて本製品をラインナップすることにより、同社はユーザ施設の使用状況、検査用途、設置環境に応じたベストな装置を提案する。
 また、本製品をグローバル戦略製品として全世界における拡販に努めるとも発表した。

新型多目的X線TVシステム「SONIALVISION G4」

<新製品の特長>
1.多目的・高画質
 映像系の可動範囲をさらに広げ、天板を動かさずに透視/撮影が可能となる範囲を202.5cmとした。特に天板頭側端から視野までの距離を業界最小の9.5cmとし、泌尿器検査などにおいてより自然なポジションで検査を行うことができる。また天板端を軸に傾斜できるモードを搭載し、内視鏡検査などで術者の目の高さを常に一定に保つなど、専用装置並みの機能を有しており、多目的に使用できる。 また、広視野17×17インチFPDはX線TVシステム最小のピクセルサイズ139μmを採用しており、様々な検査において高精細な画像を提供する。

2. 優れた操作性
 画像処理を行うデジタルシステムを一新し、操作系ではタッチパネル式の統合型コンソールや用途に合わせて登録できるカスタマイズキーを採用。コンソール中央の液晶タッチパネルにて撮影条件の変更が行え、その近辺に検査でよく使用するキーを配列することで、少ないキー操作にて検査を行うことができる。これにより検査のスループットと使いやすさが向上する。

3. 安全と安心
 本製品は様々な被ばく低減機能を搭載しており、高画質を維持しながらも従来に比べて最大で40%以上の低線量化を可能にした。具体的には、パルス透視機能や検査部位に合わせて画像に寄与しないX線をカットするオートフィルタを自動挿入する機能を標準装備しているほか、小児科などさらに被ばくを低減したい検査などにも対応するためグリッド着脱機能も有している。また、左右のコリメータが単動する機能や、ラストイメージホールドされた画像を利用して、モニタ上でコリメータ領域を設定できるバーチャルコリメーション機能により、患者に照射されるX線を必要最小限に抑えることができる。
 また、透視台本体に掃除のしやすいフルフラット/フレームフリー天板を採用し、またX線管周りのケーブルをすべて支柱に内蔵させることで、よりクリーンなシステムを提供する。

名称:X線TVシステム「SONIALVISION(ソニアルビジョン) G4」
価格:2億円~(税別) システム構成により異なる。
販売計画:100台(発売から1年間)

【製造販売認証番号】(医療用)
224ABBZX00052000
据置型デジタル式汎用X線透視診断装置
「X線テレビシステム SONIALVISION G4」

●お問い合わせ
島津製作所
医用機器事業部グローバルマーケティング部販売促進グループ
TEL:075-823-1271
URL: http://www.med.shimadzu.co.jp/