GEヘルスケア・ジャパン、一般開業医向け超音波診断装置を発売

2013.03.28

医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー、GEヘルスケア・ジャパン(株)(本社:東京都日野市、社長:川上潤)は本日3月28日(木)、当社の汎用超音波診断装置「LOGIQ(ロジック)」ブランドの最新機種「LOGIQ iM(ロジック・アイエム)」を、全国の一般開業医向けに発売すると発表。
 LOGIQ iMは、開業医の7割が標榜すると言われる内科(internal Medicine)医のために、同社が初めて送りだす製品である。上位機種に搭載された高い基本性能と機能性を誇りながら、価格を198万円(税抜き)に抑え、高い経済性も併せ持つ装置である。

一般開業医の超音波診断の現状:検査に苦手意識、少ない検査件数、装置とニーズのミスマッチ
一般開業医を対象にした超音波検査の実態調査*1によると、6割近い開業医が超音波検査に苦手意識を持っており、超音波検査数も月平均で19.5件、4割以上が月10件以下と、極めて少ないのが現状である。加えて、診療における悩みでは、「患者を長時間待たせてしまう」がトップで、検査に時間がかかることを最も問題視している。
 一方で、一般開業医はこれまで、病院で使用される超音波診断装置を使用することが多く、サイズや機能の面で実際の臨床ニーズにマッチしていないケースも存在していた。

高い基本性能を有しつつ、シンプルな操作性と優しいデザイン、高い経済性を融合したLOGIQ iM

このような一般開業医の現状やニーズをもとに、本日新たに市場投入するのがLOGIQ iMである。
小型軽量化を図り、スペースの限られる検査室での取り回し易さを高めたほか、丸みを帯びた柔らかなデザインに加えて、簡単な画像設定や瞬時の起動などを実現。一般開業医が抱える超音波診断装置に対する苦手意識を低減し、ストレスなく安全な超音波検査を実施できるようにした。
 加えて、最上位機種LOGIQ E9の高画質と優れた基本性能を継承し、肝臓・膵臓・胆嚢・心臓・血管などの内科疾患を中心に幅広い診療科に対応できる機能性を有しつつ、高い経済性を併せ持つ装置である(特長の詳細は下記参照)。
 このような特長を持つLOGIQ iMの導入に伴い、患者は高性能な超音波診断装置を持つ病院まで脚を運ぶことなく、地元の一般開業医のもとで、これまで以上に精密な診断を受けられるようになると見込まれている。
なおLOGIQ iMについては、同社ウェブサイト(http://www3.gehealthcare.co.jp/ja-JP/Products/Categories/Ultrasound/LOGIQ/LOGIQ_IM)内で詳しく紹介している。

LOGIQ iMの主な特長
1. 小型軽量で、柔らかなデザインを採用、クリニックでの高い設置性・取り回し易さを実現
LOGIQ iMのサイズは460 mm(幅)x 600 mm(奥行) x 1400 mm(高さ)、重さは約80キロと、従来の当社製超音波診断装置LOGIQ 5に比べて、約6割の小型化(設置面積ベース)と軽量化を実現。スペースの限られる検査室にも常設でき、取り回しも容易である。装置のデザインは、当社のポケットサイズ超音波診断装置Vscan(2011年度グッドデザイン金賞受賞)などを設計したフランスのデザインチームが担当した。人間工学にもとづく曲線を多用した柔らかでシンプル、かつ清潔感溢れる外観で、検査室に置いても圧迫感を感じないデザインを採用している。また、小型ながら15インチの高解像度フラットパネルを搭載しつつ、電力消費量はLOGIQ 5に比べて約3割と大幅な省電力化を実現した。クリニックのコスト削減に貢献するほか、環境性能の充実が図られている。

2. 最上位機種の同等の高画質と優れた基本性能を備え、幅広い診療科に対応
LOGIQ iMは小型化され、開業医向けに機能を省略しつつも、最上位機種LOGIQ E9の高画質と優れた基本性能を継承し、肝臓・膵臓・胆嚢・心臓・血管などの内科疾患だけでなく、小児科・産婦人科・整形外科まで幅広い診療科に対応している。スペックルノイズを低減し、コントラスト分解能を高めるSRI-HDや、空間分解能を高めるコンパウド機能CrossXBeam(クロスビーム)を標準搭載している。

3. 煩雑な調整もワンタッチで可能な高い操作性、起動時間も短縮し、開業医のストレスを軽減
超音波検査に苦手意識を持つ開業医向けに、Auto機能を標準装備。画像のゲイン(輝度)やダイナミックレンジ(エコーの強弱の範囲)、Bモードやカラー画像の最適化などもワンタッチで可能である。加えて、クイック・ブートアップ機能の搭載で、装置の立ち上がり時間をこれまでの平均90~120秒から45秒に短縮。「患者さんを長時間待たせてしまう」という悩みを解消し、開業医のストレスを削減するほか、患者さんの待ち時間を短縮する。さらにLOGIQ iMでは、検査画像を検査日ごとにRAW(生)データとして本体のハードディスクに保存できる。このデータは自由度が高く、再度撮影し直さなくてもゲインやダイナミックレンジなどの条件変更や再計測が簡単にできるため、検査者の作業時間短縮に貢献する。また、午前中に撮影したRAWデータを、午後の比較的余裕のある時間帯に確認・処理するといった柔軟な使い方ができるようになる。

4. 2年目以降の部品保証を含めた高い経済性を誇る価格設定でクリニックの経営にも貢献
これらの高い基本性能や操作性、優れたデザインを併せ持ちながら、装置本体に加えて、腹部用プローブとデジタル白黒プリンタを含めて198万円(税抜き)と200万円を切る価格に設定。保証も1年の完全保証に加えて、2年の部品保証を用意。購入2年目以降も、本体やプローブなどのハードウェアが故障した場合も部品代金は不要(同社サービス担当の出張作業費は別途負担)なため、クリニックの経営にも貢献する。

同社の汎用超音波診断装置「LOGIQ」ブランドは、最上位機種の「LOGIQ E9」から、中上位機種の「LOGIQ S8」「LOGIQ S7 Expert」、エントリーモデルの「LOGIQ P6」、そしてノートブックタイプ可搬型の「LOGIQ e Expert」まで、広範囲にわたる製品群を揃え、医療機関のニーズにきめ細かに対応している。
同社はこれらの領域で培ってきた広範な顧客基盤をベースにLOGIQ iMを全国の開業医向けに販売するほか、ウェブサイトを通じて新規顧客の開拓を図り、初年度400台の販売を目指している。

同社の超音波診断装置は現在、汎用の「LOGIQ(ロジック)」、循環器用の「Vivid(ヴィヴィッド)」、産婦人科用の「Voluson(ボルソン)」、各診療科の特定ニーズに対応する「Venue(ヴェニュ)」、ならびに2010年10月に発売したポケットサイズの「Vscan(ヴィースキャン)」の5ブランド体制で、エントリーモデルからプレミアムハイエンド機まで、医療機関のニーズにきめ細やかに応える製品を世に送り出している。また、VenueシリーズやVscanなどバッテリー駆動の可搬性と簡便性、高い機能性を誇る装置を通じて、在宅・災害医療時や、麻酔科や整形外科・リウマチ科などこれまで超音波診断装置の使用頻度が低かった分野における新たな利用機会の創出を積極的に進めている。
これらの取り組みを通じて、全てのブランドにおいて幅広い製品の投入ならびにサービスの充実を進めることで、優れた医療ソリューションの提供を図り、「人にやさしい、社会にやさしい」医療の実現に貢献することを目指している。
*1: 楽天リサーチ内科系(内科・小児科・泌尿器科・放射線科)開業医医師121名アンケート

製品名: LOGIQ iM(ロジック・アイエム)
薬事販売名称: 汎用超音波画像診断装置LOGIQ iM
サイズ: 460 mm(幅)x 600 mm(奥行) x 1400 mm(高さ)
重量: 約80kg
希望小売価格: 198万円(税抜き)
※ 本価格には装置本体に加えて、5CSプローブ、デジタル白黒プリンタ、ならびに1年完全保証+2年部品保証が含まれる
発売日: 2013年3月28日
初年度国内販売目標: 400台
医療機器認証番号: 224ABBZX00172000

その他、本資料に記載された装置の製品名/薬事承認/認証名称/医療機器承認/認証番号は以下の通り

GEヘルスケア・ジャパン株式会社は、ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門であるGEヘルスケアの中核拠点の1つとして、先端的な医療技術ならびに医療・研究機関向けの各種サービスを提供している。医療用画像診断からライフサイエンス(生命科学)まで幅広い分野にわたる専門性を駆使しながら、GEの世界戦略「ヘルシーマジネーション」で掲げる「医療コストの削減」「医療アクセスの拡大」「医療の質の向上」の実現に向けて、国内外の医療・研究施設を中心に革新的な製品やサービスを届けしている。主要取扱製品は、CT(コンピューター断層撮影装置)、MRI(磁気共鳴断層撮影装置)、超音波診断装置、医療用画像ネットワーク、メディカル・ダイアグノスティクス(体内診断薬)、生体情報モニタ、液体クロマトグラフィー装置、細胞解析装置。2013年1月1日現在の社員数は2,130名、国内の事業所数は55カ所。
ホームページアドレスはwww.gehealthcare.co.jp(ライフサイエンス統括本部:www.gelifesciences.co.jp

お問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コミュニケーション本部
ブランチャード美津子 / 松井亜起
Tel: 0120-202-021