フィリップス、ライブ画像ガイダンスシステム「AlluraClarity(アルーラ・クラリティ)」により画質を低下させることなく心臓カテーテル手技時のX線被ばくを50%低減を達成
ロイヤルフィリップス(NYSE:PHG、AEX:PHIA)、ラドバウド大学ナイメーヘンメディカルセンター、およびマインタウヌス心臓センターは、心血管インターベンション時の患者と医療従事者の安全性を大幅に向上できることを実証する臨床試験結果を発表した。同社のClarityIQテクノロジー搭載の「AlluraClarity」により、同メディカルセンターの医師等が初めて、画像ガイド下の心血管インターベンション時に必要とされる優れた画質を維持したまま、X線線量の50%低減を達成した。
この臨床試験は、マインタウヌス心臓センターによって計画され、ラドバウド大学ナイメーヘンメディカルセンターにおいて2012年9~11月の期間にBMIの範囲が20~37の39名の患者を対象に実施された。試験期間中、同一患者の2つの冠動脈造影(1回目は従来のインターベンションX線技術、2回目は同社のClarityIQテクノロジーを使用)を比較した。次に、欧州各国の6名の心血管インターベンション専門医がこれらの冠動脈造影の画質を評価し、従来のX線技術と比較して、「AlluraClarity」は同等の画質を維持しつつX線線量の50%低減を実現したという結果をまとめた。
同社は昨年、血管内治療手技での同X線技術による成果を、心臓および血管のインターベンション分野の専門技術で名高い聖アントニウス病院と共同で発表した。神経放射線学の分野では、カロリンスカ大学病院で実施された試験において、「AlluraClarity」によりX線線量を73%低減しつつ同等の画質が得られることが実証された。さらなる試験が神経放射線学と電気生理学の分野において進行中であり、年内には結果が出る見込みとのこと。
市場に導入された2012年半ば以降、同社はアジア、ヨーロッパ、中東、中南米などの地域で200台以上の「AlluraClarity」システムを販売している。
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