(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、医療従事者向けの手動式除細動器「ハートスタートXL+」の販売を開始することを発表した。
-ロングセラーモデルを一新。より機能を向上させた手動式除細動器-
今回の「ハートスタートXL+」は、人間工学に基づいたダイアル式の除細動ノブの採用や、最大3波形と測定値およびアラーム設定値を表示する大型マルチカラーディスプレイ、AED小児モード等の新たな機能を搭載し、医療従事者の使いやすさにこだわって設計された。
■「ハートスタートXL+」の特長
1.使いやすさへのこだわり
迅速な救命活動の実現のため、コントロールパネルは人間工学に基づき使いやすく改善し、ダイアル式の除細動ノブにより電源のオン/オフ、モードおよびエネルギーの選択を1つのノブで行うことができる。大型マルチカラーディスプレイ(6.5インチ)を採用し、一度に最大3波形と測定値およびアラーム設定値(パラメータバー)を表示する。使用準備完了インジケータにより、除細動器が使用できる状態であるか一目で確認することも可能。また、パッドなどの消耗品やECGケーブルなどのアクセサリは、フィリップス社製手動式除細動器であるハートスタートXLやハートスタートMRx、ならびにフィリップス社製AED(自動体外式除細動器)ハートスタートシリーズと共通になる。
さらにフィリップスの生体情報モニタと同じ接続ポートを備えており、同じモニタリング用ケーブル/センサを使用することができるため、在庫管理の簡便化やコストの削減にもつながる。
2.進化し続けるテクノロジー
SMART Biphasic波形による除細動を採用し、リアルタイムインピーダンス補正テクノロジーにより患者に合わせて出力波形が調整される。AEDモードでのクイックショックと、マニュアルモードで最短クラスの充電時間(成人に対する標準的な除細動エネルギーの充電時間:3秒)により、ハートスタートXL、ハートスタートMRxに比べ、心肺蘇生(CPR) の中断を最小限に抑えることができる。AEDモードでは小児にも対応。また、モニタリングでは、フィリップスの生体情報モニタと同じ心電図(ECG)アルゴリズム/アラームを使用し3誘導/5誘導心電図、心拍数、動脈血酸素飽和度(SpO2)(オプション)、非観血血圧(オプション)の測定を行う。時間の経過に沿ってパラメータのトレンドを記録し、表示や印刷が可能となっている。
3.救命の質の向上へ
症例データはUSBドライブにコピーし、専用のソフトウェアであるHeartStart Event Review等に転送し、症例データ全体を取り込んで保管、事後レビュー等に使用することができる。また、必要に応じてレポートを他の医療従事者と共有することも可能になっている。
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