フィリップス、デジタルX線一般撮影装置「DigitalDiagnost」をリニューアル発売

2014.04.10

世界最軽量※1のカセッテ型ワイヤレスポータブルディテクタ(2サイズ)※2やグリッドレス撮影技術※2を新たに搭載

 (株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、本日4月10日より、フラットパネルディテクタ搭載デジタルX線一般撮影装置「DigitalDiagnost」(デジタル ダイアグノスト)をリニューアルし、世界最軽量のカセッテ型ワイヤレスポータブルディテクタ(2サイズ)と、グリッドレス撮影を可能※3にした新しいノイズ抑制処理技術(共にオプション)を新たに追加した新バージョンの販売を開始することを発表した。
 
 優れたパフォーマンスと柔軟性を持ち、全世界で6,000台を超える稼働実績をもつフィリップスの「DigitalDiagnost」シリーズは、2000年の販売開始以降、大規模病院クラスへのハイエンド(X線管球とフラットパネルディテクタ一体型)X線一般撮影装置の販売としては、国内外で高い実績を誇っている。
 
 新生「DigitalDiagnost」は、従来の製品コンセプトである5つのRadiography Room(X線一般撮影室、下記、参考資料を参照)をもとに、新たにカセッテ型ワイヤレスポータブルディテクタ「SkyPlate(スカイプレート)」(2サイズ)※2と、グリッドレス撮影技術「SkyFlow(スカイフロー※2)を追加し、顧客ニーズに応える最適なデジタル一般撮影室のソリューションを提供する。
 
 従来の「DigitalDiagnost」で培われた高い画像処理技術「UNIQUE」や、X線発生器との一体型コンソール「Elevaワークスポット」など従来の特長はそのまま継承され、今回新たに追加された新機能で、さらに進化した新生「DigitalDiagnost」を提供する。
 
※1 同社調べ。2014年4月10日時点。
※2 オプション。
※3 通常のX線撮影では、散乱線を除去しコントラストを改善するためにグリッドが使用されるが、新機能「SkyFlow」によりグリッドが無くても グリッド装着時と同等の撮影が可能となる。
 

新生「DigitalDiagnost(デジタル ダイアグノスト)」

 

新生「DigitalDiagnost」の新機能

1. 「SkyPlate(スカイプレート)」(オプション):世界最軽量のカセッテ型ワイヤレスポータブルディテクタで、より自由で容易な検査が可能に

カセッテ型ワイヤレスポータブルディテクタ
SkyPlate(スカイプレート)
 新しく生まれ変わったワイヤレスポータブルディテクタ「SkyPlate」はカセッテ型で、検査がより自由に容易に行うことができるソリューションだ。CsI(ヨウ化セシウム)をシンチレータ(蛍光体)とした高画質対応型製品で、製品ラインナップとしては、14×17インチ(半切サイズ)、10×12インチ(四切サイズ)の2サイズ、重量は内蔵バッテリーを含め2.8kg、1.6kgとワイヤレスポータブルディテクタとして世界最軽量。
 また、取り外し可能な専用バッテリー充電器を搭載することで、急なバッテリー不足にも即座に対応が可能となった。さらに、1枚のワイヤレスポータブルディテクタを複数の「DigitalDiagnost」で共有できる「ディテクタシェアリング機能」により、撮影室間での効率的な運営が図れる。

 
2. 「SkyFlow(スカイフロー)」(オプション):グリッドレス撮影を可能にした新ノイズ抑制処理技術により、検査の効率化と高コントラスト画像を実現
 新しいノイズ抑制処理技術 「SkyFlow」により、胸部撮影におけるグリッドレス撮影を可能にした。この技術により、 ベッドやストレッチャーでの撮影における煩わしいグリッドによるオペレーションを排除することで検査効率化を図り、グリッド無しでも高いコントラスト画像を実現できるようになる。
 

(左)グリッド装着無しの撮影  (右)「SkyFlow」を用いたグリッド装着無しの撮影

 
参考資料:5つのRadiography Roomをコンセプトとしたラインナップ

High Performance Room
Flex Room
Value Room
Chest Room
Emergency Room
1. 最大3枚のディテクタを搭載できるプレミアムソリューション 「High Performance Room」
2. 1枚のディテクタで立位/臥位/軸位の撮影を可能にする 「Flex Room」
3. 立位撮影装置と臥位撮影装置にワイヤレストレイを装備し、1つのワイヤレスポータブルディテクタを共有して使用できる 「Value Room」
4. 胸部撮影のスループット向上と、メインの撮影室のバックアップとして活用できる 「Chest Room」
5. ワイヤレスポータブルディテクタと天井走行式X線管支持装置だけのシンプルな組み合わせで、救急処置室や回復室などに最適な 「Emergency Room」
 
 

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