-最新のライブイメージガイダンス機能による治療デバイスの描出能により脳血管内治療を強力にサポート-
(株)フィリップスエレクトロニクスジャパンは、7月24日より、血管撮影装置の総合ソリューションである「NeuroSuite」 の販売を開始することを発表した。
「NeuroSuite」 とは、脳血管内治療にフォーカスした新たなデザインのバイプレーン血管撮影装置「AlluraClarity(アルーラクラリティ)FD20/15」と、脳血管内治療をサポートする最新のアプリケーションソフト*1との組み合わせで構成されている。
スウェーデンのカロリンスカ大学病院神経放射線科神経血管撮影・定位脳手術の准教授兼主任であるマイケル・セダーマン医師は、「脳血管内治療において、血管撮影装置の果たす役割は患者の安全性にとって非常に重要です。今回導入したフィリップスの『NeuroSuite』の20インチ正面FPDは、高精細な3Dイメージングを提供し脊椎領域まで描出するのに十分な視野サイズを有しています。また15インチ側面FPDは、脳血管を忠実に描出しバイプレーン時のFPDどうしの干渉を最小限にし、自由度の高いアングルを可能にします」と述べている。
「NeuroSuite」の希望販売価格は7億5千万円で(税込、仕様により異なる)、国内初年度の販売台数は約10台を見込んでいる。
○「NeuroSuite」の主な特長
1.「新型FPD搭載 AlluraClarity FD20/15」- 大幅な被ばく低減と高画質を両立したClarity IQテクノロジーと新型16bitFPD(フラッ トパネルディテクタ)による高精細な画像
脳血管内治療におけるイメージガイダンスの究極の目的は、明瞭にデバイスが視認でき効率の良いナビゲーションを可能にすること。世界中のクリニカル パートナーと共に築き上げた“ライブイメージガイダンス”技術とともに、強力に脳血管内治療をサポートする。
また、すでに日本国内でも実績のあるClarity IQテクノロジーは、高画質を維持しながら最大73%の被ばく低減*2,3に寄与する。
コーンビームCTテクノロジーの最新アプリケーションであるVasoCT*1による3Dイメージングも、「NeuroSuite」を構成する重要なアイテムである。16bitのFPDによる頭蓋内の穿通枝レベルの微細な血管や周辺解剖および最新デバイスの描出*4は、脳血管内治療のイメージガイダンスとして強力なサポートツールとなる。
3.「NeuroSuiteの多彩なアプリケーションツール」-様々なイメージングモダ リティとの統合と機能評価を術中に実現するサポートツール
脳血管内治療におけるイメージガイダンスで 必要とされる情報を効率よく術者に提供するために、「NeuroSuite」では様々なアイテムをライナップしている。改良された新型頭部固定具*1、MR/CT画像とのオーバーレイによる3Dロードマッピング機能*1、脳血流の潅流状態を評価する2D Perfusion*1、そしてこれらを術中にモニタリングする大型マルチレイアウトモニタ FlexVisionXL*1により脳血管内治療をより安全により確実にサポートする。
アーチファクトを低減し理想的なサポートを実現
比較評価可能
リアルタイムに表示可能
「NeuroSuite」は今年6月23日~25日にパリで開催されたthe Live Interventional Neuroradiology & Neurosurgery Course (LINNC) で世界的に発表された。
*1: オプション
*2: Soderman M, Mauti M, Boon S, Omar A, Marteinsdottir M, Andersson T, Holmin S, Hoornaert B. Radiation dose in neuroangiography using image noise reduction technology: a population study based on 614 patients. Neuroradiology 2013;55(11):1365-72
*3: Soderman M, Holmin S, Andersson T, Palmgren C, Babic D, Hoornaert B. Image Noise Reduction Algorithm for Digital Subtraction Angiography: Clinical Results. Radiology 2013;269(2):553-60
*4: van der Bom IM, Gounis MJ, Ding L, Kuhn AL, Goff D, Puri AS, Wakhloo AK. Target delineation for radiosurgery of a small brain arteriovenous malformation using high-resolution contrast-enhanced cone beam CT. J Neurointerv Surg. 2014;6(5):34**
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