サムスン電子ジャパン(株)は、業界初※乳腺の腫瘍診断をサポートするS-Detect機能を搭載したプレミアム超音波診断装置「RS80A」の発売を開始した。
また「RS80A」は、医師など医療機関ユーザーの利便性を最優先するため、操作部分を右寄りにデザインしたほか、30年間蓄積されてきたMEDISONの超音波技術に加えて、同社が保有している高度な画像処理技術、Touch Screen技術、最先端半導体技術を融合するなど、従来の製品に比べ、使いやすさとともに、高機能性、高画質性を追求したプレミアム製品である。
さらに超音波診断装置「RS80A」は、X線装置とは異なり、乳がん検診において、受診者の年齢、乳腺量、妊娠の有無などを問わず、検診の際には痛みを与えずに、体への負担がない安全でリアルタイムな診断が可能。
これまで同社は、産婦人科向け超音波診断装置を中心に販売を行ってきたが、「RS80A」の発売により、新たに放射線科や内科など産婦人科以外の診療科向けにも本格的に販売を展開する。
「RS80A」の製品特徴は以下の通りである。
■イメージクオリティの向上
これまで同社が産婦人科領域で高い評価を得てきたのはHybrid BF Engine TM evo、SDMR TMを始めとしたBモードイメージの圧倒的な美しさ。
「RS80A」では新たに開発したS-Vision Architectureによりサイドローブやアーチファクトを抑え、クリアで高解像度、組織の均一性が保たれた臨床画像の描出が可能となった。
また、シングルクリスタルを採用したS-Vue Transducerは、より広い帯域幅の周波数と感度を合わせ持つことで、深部を見る場合でも高解像度で理想的な画像を再現する。
■アプリケーション
S-Detect : スキャン後、シードポイントを選択すると自動的に腫瘤の境界線を描出、データの分析から単数、複数のイメージが表示される。標準化された乳腺イメージレポートとBI-RADSデータを採用することで、日々の診断のサポートを行うアプリケーションだ。
サムスンメディカルセンターと共同研究を行い開発したS-Detectは、各国から収集した約7,800件のデータ※を元に腫瘤を描出する業界初※のユニークなアプリケーションである。
E-Breast TM : 病変の弾性比を色で表示する。1つのROIを選択する簡単操作はスループットを向上させる。
E-Thyroid TM : 頸動脈の拍動を利用し、甲状腺の弾性比はエラストインデックスを用い客観的な診断が可能となった。
■Smart Usability
23-inch Full HD LED Display : 今回「RS80A」では23-inch Full HD LED Displayを搭載。開発にあたりディスプレイでの様々な高い技術を終結し実現した。ワールドワイドで高く評価されている同社の技術の粋を集めた23-inch Full HD LED Displayに映し出されるクリアで鮮明な画像は、これまで以上に作業効率を高めることが可能となった。
Unique Layout : これまでの超音波装置の操作パネルはシンメトリーが常識だった。
しかし、「RS80A」ではこの常識を覆し、レイアウトを大胆に配置したパネルデザインを採用した。検者のスキャン時の動き、体位、検査フローから必然的に生まれたアシンメトリーデザインは肉体的負担を軽減し、スループットを向上させる。
タッチパネルはスマートフォンと同じく、画面を左右に移動するスワイプ機能を採用し、より直感的な作業を実現した。
Fast Operation : ADVR TMは高画質を保ちながらスキャン画像をリアルタイムにDVD、USBに取り込むことができる。
また、SSD(半導体メモリを記憶媒体として用いた記録装置)を搭載することで装置の起動時間を大幅に短縮、約45秒というFast Boostが可能となった。壊れにくく、静音性に優れ、排熱の少ないSSDはより快適な検査環境を実現し、従来のHDD(ハードディスクドライブ)に比べて、データの安全性とともに大容量の保存スペースを提供できる。
※は2014年9月現在
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