(株)島津製作所はX線TVシステムSONIALVISION G4用骨密度測定アプリケーション「Smart BMD」を、11月13日に発売する。国内で初めてX線TVシステムによる骨密度測定を実現した。
日本における骨粗しょう症罹患者数は、高齢化の影響もあり1300万人と推定されている*。その主な合併症である骨折は、日常生活動作やQOL(生活の質)を著しく低下させ、また死亡リスクを増大させる。そこで、骨折リスクを早期に診断して予防的治療につなげることが推奨されている。
骨粗しょう症の診断は、X線装置により骨の形状や骨折の有無などを画像で確認するとともに、骨の強度の重要な要因である骨密度を専用装置で測定し、骨の強さを判定することにより行われている。
同社は、2013年1月の発売以降、多目的性と優れた操作性からご好評をいただいているX 線TVシステムSONIALVISION G4に搭載することで骨密度を簡単・短時間に精度よく測定できる本アプリケーションを開発し、骨粗しょう症の診断に必要な検査を1台の装置で行えるようにした。
本アプリケーションを搭載したSONIALVISION G4は、骨折が疑われる部位を撮影することで画像診断に寄与するとともに、腰椎および/または大腿骨近位部をスキャンすることで骨密度測定が可能であり、被検者を移動させることなく一連の検査ができる。また、骨密度測定の際は、目視による位置合わせを行った後に、透視機能を用いて測定部位の微調整・確認を簡単に精度よく・スピーディーに行うことができ、被検者の負担の軽減と検査スループットの向上を実現する。
同社は、本アプリケーションによりSONIALVISON G4の付加価値を高めるとともに、現状専用装置による骨密度測定が主流である整形外科、婦人科、内科などの診療科にご提案することでSONIALVISION G4の需要を掘り起こし、販売拡大を図る。
*「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2012年版」
【特長】
1.1台で画像診断と骨密度測定が可能
SmartBMDを搭載したSONIALVISION G4で画像診断とともに、従来は専用装置を用いて行っていた骨密度測定も可能。
骨密度測定には、種類の異なるX線を照射し骨の吸収率の差で骨密度を測定するDXA法を採用しており、精度の高い測定が可能。
2.簡単・スピーディーな位置決め
SONIALVISON G4の透視機能を用いて、リアルタイムで表示される透視画像を見ながら、測定部位を合わせた後の確認を容易にできるため確実なポジショニングを行うことができる。結果、被検者の拘束時間が短くなるとともに、計測の失敗による再計測を低減できる。
3.安全と安心
専用装置では寝台高さを変えることはできませんが、寝台昇降機構を有するSONIALVISIONG4では寝台高さを47センチまで下げることが可能ですので、被検者の乗り降りが簡単です。 骨密度測定のためのスキャン時間は10秒(9インチ視野時)と短く検査にかかる被検者の負担を軽減することができます。
名称 SONIALVISON G4用骨密度測定アプリケーションSmartBMD
価格(定価)2500万円~(税別)処理用ユニット含む。
販売計画 20台(発売後1年間)
【製造販売認証番号】(医療用)
224ABBZX00052000
据置型デジタル式汎用X線透視診断装置[X線テレビシステムSONIALVISION G4]
二重エネルギー骨X線吸収測定装置
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