インテュイティブサージカル、米国外で最大の「ダビンチ」トレーニングセンター着工、東京都江東区に2015年夏、完成予定

2015.03.19

 ロボット支援下低侵襲外科手術の分野で世界をリードしているインテュイティブサージカル合同会社は2015年3月19日、米国外では最大となるda Vinci サージカル システム (以下、ダビンチ)のトレーニングセンターの着工を発表した。
 同センターは、日本国内だけでなくアジア地域の医療従事者を対象に、「ダビンチ」を使用した低侵襲外科手術のトレーニングを行う施設である。東京都江東区に現在建設が進んでおり、総床面積は約5,000㎡ (1,485坪)、完成は2015年夏を予定している。本施設は、6つの手術エリア、2つのデモンストレーションルーム、100名以上を収容できる大型のセミナールーム、2つの会議室、6つの小会議室などを併設する。
 初年度は、6つの手術エリアで約400名の外科医を対象としたトレーニングコースを実施予定。4名の専任トレーナーが主に泌尿器科、一般外科、婦人科、胸部外科領域の約10の術式トレーニングコースを受け持つ。
 「ダビンチ」を使用した外科手術では、開腹手術に比べて、様々な利点を患者に提供できることが臨床研究により明らかとなっている。たとえば、入院期間の短縮、出血量の減少、合併症の軽減、鎮痛剤使用量の軽減、早期回復、小切開による傷跡の最小化などが挙げられる。本施設でのトレーニング後、医療従事者は、ロボット支援下低侵襲外科手術がもたらす様々な利点を日本国内およびアジア地域の患者様に提供できることになる。
 同社社長の上條誠二氏は、「ダビンチ」による低侵襲外科手術を安全・効果的に普及させることが「ダビンチ手術」の真価を引き出し、患者様に十分な恩恵をもたらすことにつながると考えているという。同センターの持つ能力をいかんなく発揮させ、日本およびアジア市場における安全で効果的なダビンチ手術の普及に貢献してまいります」と述べている。

<ダビンチ サージカル システムについて>
 ダビンチ(da Vinci)は、低侵襲外科手術を外科医が最適に実施するための手術環境を提供する。人間工学にかなったサージョンコンソール、ペイシェントカートのロボットアーム、EndoWrist®インストゥルメントによる極めて精緻な動きと共に優れた 3D 高解像度画像により、高い精度と操作性を提供するシステムである。日本では 2009 年に 厚生労働省より薬事承認を取得している。

●お問い合わせ
インテュイティブサージカル合同会社
URL:http://www.intuitivesurgical.com/jp/