診療データを一つのプラットフォームに集約・表示し、診療プロセスの全体像を迅速に把握可能
診療の場面に応じて簡単に目的の患者情報にアクセスできる次世代CIS(診療支援システム)新開発
富士フイルムメディカル(株)は、病院内の各診療システムで管理されている診療データを1つのプラットフォームに集約し効果的に表示できる、統合診療支援プラットフォーム「CITA Clinical Finder(シータ クリニカル ファインダー)」を、4月16日より発売する。なお、同製品は、4月17日(金)~19日(日)までパシフィコ横浜にて開催される、国際医用画像総合展(ITEM2015)において展示が行われる。
近年、患者一人ひとりに対する医療の質を上げていくために効率的なチーム医療が求められている。そのため、患者の診療情報や診察プロセスの全体像を、医師や医療スタッフが容易に把握でき、迅速で的確な対応につなげられるシステムが必要とされている。また、情報を実用的に統合し、部門・患者横断的なチーム管理・診療プロセス管理といった医療従事者間の情報共有や、施設基準遵守につながる保険診療対策にも対応できるシステムのニーズが高まっている。
今回発売する統合診療支援プラットフォーム「CITA Clinical Finder」は、次世代CIS(Clinical Information System:診療支援システム)として、病院内の各診療システムで管理されている診療データを1つのプラットフォームに集約・表示し、診療の場面に応じて簡単に目的の情報にアクセスできる環境を提供する。特長のひとつは、患者ごとの診療プロセスの全体像を迅速に把握できる「クリニカルフロー」機能で、医師や医療スタッフが「入院予約患者」「特定の病名がついている患者」などの条件を複数設定すれば、目的の患者もしくは患者群が特定され、患者毎の診療プロセスの進捗状況を検索・表示することができる。
また、患者リストやメール、カレンダー(スケジュール)等の業務機能をはじめ、検査画像や所見レポート、心電図、3D画像解析、動画等の患者ごとの診療情報は、一つ一つの機能別フレーム(メディカル・ガジェット)として、ディスプレイ上に自由にレイアウトして閲覧者毎のポータル画面を作ることが出来る。例えば、術前の検査データ、術中の麻酔記録や映像を一つの画面上にメディカル・ガジェットとして表示し、術後のリスク管理や次の診療計画につなげるなど、横断的な診療ワークフロー環境を提供する。
本システムは、国内シェアNo.1を誇る医用画像情報システム「SYNAPSE」をはじめ、生体情報システム「Prescient」、医療向け3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT」、内視鏡情報管理システム「NEXUS」など富士フイルムの医療ITソリューション製品との連携が可能である。また、一般的なWEBシステムはもちろん、他社のシステムとの連携も可能。
本システムにより、医療者の診療業務の支援、病院の経営支援、医療の質向上と医学研究に貢献できる。また、同社は今後、さらに地域施設間の連携や患者一人ひとりの診療履歴を効率よく、わかりやすく蓄積・表示できるシステムを開発し、提供していく予定である。
<特長>
1.診療業務の起点となる、診療プロセスを容易に把握できるクリニカルフロー
診療業務における様々なワークフローの起点となる機能。注目したいテーマ毎に検索条件を複数設定し、その患者リストから目的の患者もしくは患者群を容易に特定することができる。患者毎の診療プロセスを判りやすく表示し、一目で進捗状況の把握が可能。医師や医療スタッフは、その患者リストから即座に様々な患者データにアクセスする事が可能。
2.様々な機能をメディカル・ガジェットとして自由に組合せ、レイアウト可能
患者リストやメール、カレンダー等の業務機能、画像やレポート、波形、3D、動画等の患者データの参照機能は、メディカル・ガジェットと呼ばれる一つ一つのパーツとして用意される。これらのガジェットは、ユーザー毎の業務、目的に合わせて自由に画面上に配置することができる。
3.富士フイルムITソリューション製品の全てを集約、連携
国内シェアNo.1を誇る医用画像情報システム「SYNAPSE」を始め、同社の様々な医療ITソリューション製品と、シームレスな連携が可能。患者の全体像を把握しつつ、興味のあるデータについては高度な部門システムの機能をそのまま使用することができる。
4.一般的なWEBシステムや他社製品も連携可能
メディカル・ガジェットは、同社の医療ITソリューション製品に限らず、病院内の様々なシステムも利用できるように、連携仕様を公開する。これにより、統一されたプラットフォーム上でありながら、より診療プロセスや部門業務に特化した機能を利用することが可能となる。
5.統合インターフェース・テクノロジーで幅広い情報をシンプルに接続
従来、電子カルテを含め、複数のシステムを統合するためには、システム毎の仕様に合わせた異なるインターフェース・プログラムを用意しなくてはならなかった。より多くの情報を高度に連携させるためには、非常に複雑な開発が必要で、障害リスクも高まるという問題があった。本システムにおいては、同社が誇る多数の部門システム導入実績に支えられ、長年にわたって蓄積した技術を生かした統合インターフェース・テクノロジーにより、システム間連携を一元化し、この問題を解決している。
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富士フイルムメディカル(株)
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