シーメンス・ジャパンのデュアルX線管搭載型CT装置「SOMATOM Force」、神戸大学医学部附属病院で稼働開始

2015.04.16
SOMATOM Force
提供 神戸大学医学部附属病院 高橋 哲先生
シーメンス・ジャパン㈱は、新型X線管「VECTRON」を搭載し、さらなる低侵襲CT検査(低被ばく撮影と低造影剤撮影)を実現するデュアルX線管搭載型CT装置 「SOMATOM Force(ゾマトム フォース)」を、大学病院における1号機として神戸大学医学部附属病院(兵庫県神戸市 中央区)に納入し、稼働を開始した。
神戸大学では今後、検査の質を高めつつ被ばくや造影剤投与量、息止め時間などの検査に伴う侵襲や負担を減らす検査法を開発していく予定だ。
その初期使用経験について、4月17日にパシフィコ横浜にて開催される第74回日本医学放射線学会総会の共催セミナーにて、神戸大学医学部附属病院 放射線部部長・特命教授高橋 哲先生にご講演いただく。
また、SOMATOM Forceは、神戸大学に続いて富山大学附属病院、佐賀大学医学部附属病院に導入され、三重大学医学部附属病院なども導入の予定だ。これにより、今後より多くの方々へ先進的なCT検査の提供と、さらなる低侵襲CT検査の進展が期待されている。

■「SOMATOM Force」の特長
・レントゲン検査と同等の被ばく線量*1で、高精細なCT検査を実現
・これまでのCT検査*2と比べ、造影剤使用量を大幅に低減*3
・世界最速*4の高速撮影により、息止めが不要
・業界唯一*5、2対のX線管-検出器システムを搭載したCT装置

画像診断の中でCT検査は年々適用が広がり、CTの検査数は増加している。こうした中、CT検査による被ばく線量をレントゲン検査と同等レベルにすること、また、検査目的によって明瞭な診断画像を得るために使用する造影剤の量を低減することが求められている。
シーメンスはこれまでも低侵襲なCT画像診断の実現のため様々な撮影技術や、被ばく低減のための用アプリケーションなどを開発してきた。SOMATOM Forceは、その中でもこれまで以上に低侵襲なCT検査を実現する。

*1出典Radiology 248: 254-63, 2008。一般的な胸部レントゲン検査で正面と側面の2方向撮影での被ばく線量は、0.05-0.24mSvで平均0.1mSv。SOMATOM Forceの胸部撮影による被ばく線量は、同程度以下で検査可能
*2自社比
*3出典Radiology 273(2): 373-82, 2014。冠動脈CT検査を45mLの造影剤使用量で検査可能
*4 2015年4月現在 自社調べ
*5 2015年4月現在

●お問い合わせ先
シーメンス・ジャパン株式会社
コミュニケーション部 へルスケアマーケティングコミュニケーショングループ
TEL: 03-3493-7630
http://www.siemens.com/answers/jp/ja/