東芝メディカルシステムズ(株)は、世界で初めて一度に16㎝の幅を撮影できる320列エリアディテクターCTとして2007年に販売開始したAquilion ONE™の生産1000台を達成した。記念すべき1000台目はオーストラリアで来年開業を予定しているNew Royal Adelaide Hospitalに出荷されるという。
Aquilion ONEは2007年11月に北米放射線学会で発表され、1回転で心臓や脳などの臓器全体を撮影できるCTとして世界中から注目を集めた。その後、臨床でご使用された先生方によりエビデンスに基づく多くの有用性が実証され、形態診断から動態・機能診断、ワークフローの効率化など従来のCTの概念を覆す様々なイノベーションがもたらされた。初代「Aquilion ONE/Global Standard Edition」は、更なる回転速度の高速化、被ばく低減技術の進化、次世代検出器PUREViSION™ Detectorなど最新技術と最新アプリケーションの数々が搭載され、第2世代「Aquilion ONE/ViSION Edition」(2012年7月国内販売開始)、第3世代「Aquilion ONE/ViSION FIRST Edition」(2015年4月国内販売開始)と進化を遂げ、今日では日本発のエリアディテクターCTは、グローバルスタンダードなCTとして評価され、1000台の出荷に結びついたという。
そしてAquilion ONEで培った最新技術はAquilion™ PRIME、Aquilion Lightning、Alexion™シリーズなど同社のCTラインアップに継承されている。特に逐次近似画像再構成応用の被ばく低減技術AIDR 3D™(Adaptive Iterative Dose Reduction)は「すべてのCT検査の被ばくを半減させたい」との思いから同社製CT全てに標準搭載したとのこと。今年4月に販売開始した逐次近似画像再構成技術「FIRST」はエリアディテクターCTの可能性を更に広げる技術として、高く評価されている。
同社のCT事業は今年で40年を迎える。国内の医療施設では約2台に1台、世界でも約4台に1台は東芝製CTが導入されており、画像診断に於いて重要な役割を担っている。これからも被ばく低減技術など患者さんをはじめ医療に関わるすべての人々にとって安心・安全な医療を実現するために、医療の質と効率を向上させるソリューションを提供していくという。
AquilionONE、ViSION Edition、PUREViSION、Aquilion、Alexion、Made for Lifeは東芝メディカルシステムズ株式会社の商標です。
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