日立メディコ、マルチスライスCT装置をリニューアル 「Supriaスプリア Grandeグランデ Advanceアドバンス」 と 「Supriaスプリア Advanceアドバンス」 を発売

2015.11.24

(株)日立メディコは、オープン&コンパクトなデザイン、高画質かつ高い操作性で好評の「Supria」シリーズの特長はそのままに、さらにコストパフォーマンスに優れたコンパクト型CT装置「Supria*1 Grande*1*2 Advance*3」と「Supria Advance*4」を発売。
 
1.開発の背景
日本において超高齢社会は目前に迫りつつあり、地域医療を支える中小病院・クリニックの役割が重要になっている。また、医療費抑制が社会問題となっているなか、経営効率の高い医療機器へのニーズが高まっている。
このようなニーズに応えるため、同社は、オープン&コンパクトのコンセプトで開発された新スタンダードCTとして、16列CT装置「Supria」を2013年8月に販売開始した。また、同じコンパクトサイズのスキャナガントリの中に64列検出器を搭載し、64列CT装置「Supria Grande」を2015年1月に販売開始。それらの製品コンセプトが広く受け入れられ、これまで「Supria」シリーズとして500台*5を超える国内出荷を達成。
このたび、同社は、より経営効率の高いCT装置を重視する病院・クリニックに向けて、コンパクトなスキャナガントリ、全身高精細撮影など「Supria」シリーズの特長はそのままに、さらにコストパフォーマンスに優れた「Supria Grande Advance」と「Supria Advance」の販売を開始する。
 
2.「Supria Grande Advance」「Supria Advance」の特長
(1) コストパフォーマンスに優れた高効率X線高電圧装置
「Supria Grande Advance」は、コストパフォーマンスに優れた高効率なX線高電圧装置を採用。直流電源装置に高力率コンバータを採用することで、病院に必要な電源設備容量を50kVAに抑えた。
これにより、既存のシングルCTや4列CT装置からの更新時に、検査室の改修工事、電源工事の負担を抑えることができ、また、ランニングコストも低く抑えることができる。
 
(2) 検査室スペースを有効活用するコンパクトサイズ
①「Supria Grande Advance」
2015年1月発売の「Supria Grande」は、当社16列CT装置「Supria」と同一サイズのガントリ内に64列検出器を搭載することで、75cmの大開口径でありながら幅2m・高さ1.85mを下回る小型化を実現した。同社従来64列CT装置と比較しても、ガントリ幅を約15%、高さを約10%サイズダウンさせた。
また、「Supria Grande」は、当社従来64列CT装置よりユニットが1つ少ない3ユニット構成*6(スキャナガントリ、寝台、操作卓)で、従来シングルスライスCT装置相当の12㎡のCT検査室にも設置可能。さらに、このたび発売する「Supria Grande Advance」は、12㎡を下回る非常に狭いCT検査室にも設置できるよう、寝台の撮影範囲を変更することを可能にした。これにより、検査室の拡張が難しい場合に、選択肢の一つとして検討することができる。
 
②「Supria Advance」
16列CT装置「Supria」は、その特長であるコンパクト設計と3ユニット構成*6(スキャナガントリ、寝台、操作卓)で、12㎡のCT検査室に設置可能だった。
「Supria Grande Advance」と同様、「Supria Advance」も12㎡を下回る非常に狭いCT検査室を考慮して、標準寝台の撮影範囲を変更することが可能。
 
(3)高齢者を意識した全身高精細撮影
CT検査では、精度の高い1mm未満のスライス厚で全身高速撮影ができること、そして被検者が高齢者の場合、息止め時間を考慮すると10秒以内で胸腹部領域の撮影ができることが求められる。
「Supria Grande」「Supria Grande Advance」は、0.625mm×64列=40mm幅の検出器を搭載しているため、全身どの部位でも0.625mmの高精細スライス厚で撮影が可能。さらに、日立独自の3次元画像再構成アルゴリズムCORE法により、高速撮影を実現した。このため、胸部320mmを4.5秒、胸腹部570mmを7.5秒の息止め時間で撮影可能。
 
「Supria Grande Advance」「Supria Advance」装置外観

 
*1 :Supria、Supria Grandeは、株式会社日立メディコの登録商標。
*2 :Supria Grandeは、Supriaの64列検出器搭載モデルの呼称。
*3 :Supria Grande Advanceは、Supriaの64列検出器かつ3.5MHUのX線管装置を搭載したモデルの呼称。
*4 :Supria Advanceは、Supriaの16列検出器を搭載したモデルの呼称。
*5 :2015年11月現在同社調べ。
*6 :電源電圧が200VACの場合。
 
3.販売名: 全身用X線CT診断装置 Supria
(医療機器認証番号:225ABBZX00127000)
 
4.定価(標準構成): Supria Grande Advance 9億7千万円(システム構成により価格は異なる)
Supria Advance 7億円(システム構成により価格は異なる)
 
 
■お問い合わせ先
株式会社日立メディコ マーケティング統括本部 CT製品企画グループ [担当:萩原]
〒101-0021 東京都千代田区外神田四丁目14番1号秋葉原UDX18階
TEL 03-3526-8305
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