・ シーメンスヘルスケア、独NEO New Oncology 社を買収
・ 今回の買収は、医療従事者から信頼される包括的パートナーとなるためのSiemens Healthineers*1(シーメンス ヘルシニアーズ)の戦略の一環
・ Siemens Healthineers は、腫瘍及びゲノム分野において、遺伝子検査関連サービスと技術でポートフォリオを拡大
Siemens Healthineers は、NEO New Oncology社(ドイツ・ケルン)を買収することにより、検査診断のポートフォリオを拡大した。NEO New Oncology社のがん遺伝子検査プラットフォームNEO*2 は、病理学者や腫瘍学者に包括的な遺伝子情報を提供するこで、がんの標的治療選択に役立つものだ。NEO New Oncology社は、組織検体と体液の両方を対象に、NGS(Next Generation Sequencing:次世代シーケンシング)に基づいた遺伝子プロファイリング試験を開発している。これには、NEOliquidという、通常の血液検体から固形腫瘍の遺伝子プロファイルの分析を行う液体生検が含まれる。NEO New Oncology社の高品質な第三世代のハイブリッド・キャプチャー技術により、循環腫瘍DNAの高精度分析が可能となる。
Siemens Healthineers はNEO New Oncology社の買収をNGS ベースのゲノム検査分野参入の足がかりとし、個別化医療とコンパニオン診断を拡大していく。さらに、Siemens Healthineersは遺伝子サービス分野におけるビジネス展望として、検査の実施をはじめ、医師、病院及び検査室に対して最新医療情報や技術の提供を含むサービス展開を計画している。
「Siemens Healthineers のミッションは、世界中の医療従事者と協働し、ご施設の全体的なパフォーマンスの向上とコスト削減を達成することで、信頼できるパートナーになることだ」と、Siemens Healthineersのストラテジー&イノベーション部門長デビッド・スタインは述べている。さらに、「このミッションの一環として、遺伝子検査、サービス、治療の3つの分野の拡大に焦点を置いている。NEO New Oncology社は、腫瘍分野での診断および治療判断を導く可能性のある遺伝子診断ベースのサービスと製品を提供し、これら3つの分野に合致します。今回の買収により、私たちは既存の事業では網羅されなかったこの分野に、最先端の内容で参入することができる」と述べている。
Siemens Healthineersの遺伝子サービス部門長のセバスチャン・クロンミュラーは以下のように述べている。「今回の買収によって、高品質の腫瘍検査と関連サービスを医師、病院および検査室に提案することができるようになる。血液ベースと組織ベースの両方のゲノム検査を網羅することで、最新の科学的洞察を元に、臨床的に実施可能な結果を提供することができる。私たちはすでに、NEO New Oncologyチームおよび強力な研究パートナーたちと協働して遺伝子サービスのポートフォリオを拡大しており、世界の主要マーケットに検査を提供することで、さらに地理的範囲を広げていく」。
NEO New Oncology社CEOのアンドレアス・イェンネは「私たちはSiemens Healthineersの一員となったことを大変喜ばしく感じる。グローバル企業の一員となったことで、私たちの成長と新市場への参入を加速させることができる。私たちは、Siemens Healthineersとともに、がんの診断に新しい統合ソリューションを開発し、検査ポートフォリオを拡大し、患者にとって正しい治療を選択できるよう、医療従事者を強力にサポートしていきたいと考えている」と、述べている。
NEO New Oncology社は、2012年に設立、社員数は30人。シーメンスヘルスケアによる同社の買収は、2016年3月下旬に完了した。
*1: Siemens Healthineersとは、2016年5月4日に発表したシーメンスヘルスケアの新ブランド名。
*2: NEOは研究開発用途以外では商用化されていません。規制上の理由により、今後のアベイラビリティは保証出来ないことになっている。より詳しい情報については、ローカルのシーメンス組織にご連絡ください。
Neo New Oncologyについての詳細は以下のサイトでご覧いただける(英文):
http://www.newoncology.com/en/
●お問い合わせ
シーメンスヘルスケア(株)
URL:http://www.healthcare.siemens.co.jp/