東芝メディカルシステムズ、ポータブル等温増幅蛍光測定装置Genelyzer Fシリーズおよび検査用試薬類の販売開始について

2016.06.23

 東芝メディカルシステムズ(株)は、遺伝子検査を迅速に行うことが可能な等温増幅蛍光測定装置GenelyzerTM Fシリーズ(ジェネライザー エフシリーズ 以下、「本装置」)および同装置に対応する検査用試薬(以下、本試薬)とアクセサリーを6月末より販売開始する。
 本装置は軽量かつバッテリー駆動が可能なため、ポータブルな遺伝子検査システムとして現場に持ち込み、迅速な検査を行うことが可能。
 同社は、2015年11月にオプティジーン社(本社:英国ホーシャム)と本装置に関するOEM契約を締結し、販売準備を進めてきた。この度、日本市場向けの各種法規対応が完了したことから、本装置及び本試薬、アクセサリーの販売を開始する。
 本装置および本試薬類を使用することで迅速な遺伝子検査が可能であり、2015年にはギニア共和国からの要請に応じて、日本国政府からエボラ出血熱緊急支援として供与された。同国において、その迅速性、簡便性が高く評価されている。
 同社は、複数遺伝子の一括検出が特長のDNA検査装置GenelyzerTM IIに加え、GenelyzerTM Fシリーズをラインアップに加えることにより遺伝子検査ニーズに幅広く対応し、分子検査ソリューション事業の更なる拡大と体外診断(IVD)事業への積極的な展開を進めていく。

※本装置および本試薬は、医薬品医療機器法の対象外製品のため、診断、治療を目的とした販売、授与はできない。研究・実証試験・評価用としての使用を想定している。

              Genelyzer F II              Genelyzer F III

GenelyzerFシリーズ・検査用試薬、アクセサリーの主な特長

(1) 迅速な遺伝子測定
 専用の試薬を用いた等温増幅法により、短時間での遺伝子増幅が可能。装置はタッチスクリーンで簡単に操作ができ、リアルタイムに遺伝子増幅をモニターすることができる。

(2) 軽量、バッテリー内蔵
 装置重量は2kg程度と可搬性が高く、内蔵バッテリーを搭載しており、遺伝子増幅から測定まで装置単体で実施することが可能。

(3) 幅広いラインアップ
 遺伝子増幅反応に必要な試薬類が予め混合されているマスターミックスや、各種DNA合成酵素・逆転写酵素を販売する。またアクセサリーとして、8連チューブストリップ、クーリングブロック、装置のキャリーケースを取扱う。

●お問い合わせ
東芝メディカルシステムズ(株)
URL: http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/