シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)は、このたび、アルコール性肝障害マーカー「N-ラテックス CDT(CDT:Carbohydrate-Deficient Transferrin、糖鎖欠損トランスフェリン)」の日本初となる体外診断用医薬品の承認を取得した。
大量のアルコールを継続的に飲酒していると、血中のたんぱく質のひとつであるトランスフェリンから、糖鎖が欠損した物質「CDT」が上昇する。そのため、CDT検査は、習慣飲酒のマーカーとして有用なだけでなく、総トランスフェリン中のCDTの比率(%CDT)を算出し、アルコール性肝障害と非アルコール性肝障害の鑑別診断の一助としても有用とされている。
また、ガンマGTはアルコールに敏感に反応するが、飲酒してもガンマGTが上昇しない人(ノンレスポンダー)のアルコール性肝障害診断にもCDT検査は有用だ。
CDT検査は、欧米では飲酒マーカーとして認知されており、ドライバーの検診などにも利用されている。
本製品は8月下旬を目途に販売を開始する。また、今後、アルコール性肝障害マーカーとして保険適用の申請を予定している。
製品概要
製品名: N-ラテックスCDT
一般的名称: 糖鎖欠損トランスフェリンキット
承認番号: 22800EZX00040000
承認日: 2016年7月6日
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シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)
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