シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)は、本年7月にアルコール性肝障害マーカーとして国内で初めて体外診断用医薬品の承認を取得した「N-ラテックス CDT(CDT:Carbohydrate-Deficient Transferrin、糖鎖欠損トランスフェリン)」試薬の販売を本日より開始する。
大量のアルコールを継続的に飲酒していると、血中のたんぱく質のひとつであるトランスフェリンから、糖鎖が欠損した物質「CDT」が上昇する。そのため、トランスフェリンとの比(CDT/トランスフェリン)を算出する%CDT検査は、習慣飲酒のマーカーとして、また、アルコール性肝障害の補助診断として有用とされている。ガンマGTはアルコールに敏感に反応しますが、飲酒してもガンマGTが上昇しない人(ノンレスポンダー)にもCDT検査は有用である。CDTは、2か月以上毎日純アルコール量60g(日本酒換算で3合)を超える飲酒で値が上昇し、2~4週間断酒すると低下する。その特異性により、欧米では飲酒マーカーとして認知されており、交通関連企業のドライバーの検診などに多く利用されている。
現在、保険適用申請の準備中であり、保険適用までは主に検診項目として販売し、1~2年後にはおよそ1億~1.5億円の販売を見込んでいる。
※本製品は全自動血漿蛋白検査システム「ベーリング ネフェロメータⅡ」および「BNプロスペック」の専用試薬です。
製品概要
製品名: N-ラテックス CDT
一般的名称: 糖鎖欠損トランスフェリンキット
承認番号: 22800EZX00040000
●お問い合わせ
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)
URL:http://www.siemens.com/jp/ja/home.html