EIZO(株)は、医用画像表示モニター RadiForce GX550(21.3型モノクロ液晶モニター)を発売する。製品バリエーションによって発売日が異なり、アンチグレア(AG)モデルのGX550は11月1日、アンチリフレクション(AR)コーティングモデルのGX550-ARは2017年2月28日が発売日である。価格はオープン価格※
2016年11月27日(日)~12月1日(木)に米国シカゴのMcCormick Placeで開催される「第102回北米放射線学会(RSNA 2016)」で当製品を展示する。
選べる製品バリエーション
アンチグレア(AG)モデルのGX550は、モニターの表面を凹凸に加工して外光を分散させるアンチグレア(AG)と呼ばれる表面処理を用いている。照明等の画面への映り込みを大幅に少なくするため、照明の明るい部屋での利用に適する。
アンチリフレクション(AR)コーティングモデルのGX550-ARは、入射光と反射光の干渉(差し引き)を利用して反射を低減するアンチリフレクション(AR)コーティング表面処理を用いている。AG処理の凹凸による拡散反射がなく、バックライトの光もそのまま通すため、映り込みを抑えながらも黒が白っぽく見えることを防ぎ、鮮明な画像を表示する。使用環境に応じて製品モデルを選択できる。
表示性能においては、EIZO独自の技術を活かしたSharpness Recovery(鮮鋭度補正)機能を搭載する。医用モニターの運用輝度を長期間安定して維持する方法として、画面の高輝度化がある。しかし、高輝度を達成するために液晶パネル上の画素の開口率を上げると、鮮鋭度が低下する、つまり画像がぼやける弊害が生まれる。Sharpness Recovery機能は、画像をぼやけさせることなく、現行機種と同等の鮮鋭度を保ちながら高輝度化を実現し、長期にわたり安定した性能を発揮する。
清潔感と安心感をもたらし、省スペースを実現するデザイン
使いやすさにおいては、デザインを一新し、読影作業に集中しやすいようにベゼル(画面の外枠)部分には黒色を、側面には清潔感と軽量感を演出する白色を環状に配している。さらに角を丸くすることで、患者の心理的不安を和らげ、安心感を与える効果を狙っている。外形寸法も、現行機種より横21mm、縦36mm、奥行き45.5mmのスリム化を実現したことにより、空間占有率が約28%削減され、デスク上に十分な作業スペースを確保できる。モニターの額縁幅も、5メガピクセルモニターとして業界初となる13.5mmを実現。モニター2台による画像比較時の目線移動をスムーズにし、作業に集中しやすい環境作りを推進する。
乳がん検査の画像表示に対応
デジタルブレストトモシンセシスは、乳がんの早期検出のために乳房を撮影する方法の1つである。従来からのデジタルマンモグラフィが二次元(2D)撮影方法であるのに対して、乳房を多方向からの断層画像で捉える三次元(3D)撮影方法である。マンモグラフィと組み合わせて診断することで、乳がんの初期症状である微細な石灰化の有無や位置が把握しやすくなると期待されている。
●お問合わせ
EIZO(株) 営業1部 メディカル課
TEL:03-5764-3404
URL:http://www.eizo.co.jp/