東陽テクニカ、クリニック向け高画質・超軽量 X線撮影装置デジタル・ラジオグラフィ「Matrixia」 取り扱い開始

2016.11.24

 株式会社東陽テクニカは、患者の低被爆化、医療従事者の労力・時間の大幅な削減、快適なX線撮影ワークフローを可能とする、高画質・超軽量なX線撮影装置デジタル・ラジオグラフィ「Matrixia(マトリクシア)」の販売を2016年11月25日より開始する。東陽テクニカは、今回初めてX線撮影装置の取り扱いを開始し、主にクリニックを対象に販売することで、事業の強化・拡大を図っていく。
 販売開始に合わせて、2016年12月末までの特別キャンペーンを実施する。

 X線撮影は簡単かつ早く画像が提供されるため、最初の診断に用いられる最も使用頻度の高い装置であり、初診を担当するクリニックや小規模病院でも幅広く使用されている。その多くはフィルムやCR装置※1が主流だが、一般的なCR装置で撮影した画像の鮮鋭度は低く、専用装置で読み取る必要があることから、X線照射から診断まで時間がかかる。また、撮影のたびにイメージング・プレートを撮影台と読取装置との間で運搬する必要があり、医療従事者の労力を多大に要する。
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デジタル・ラジオグラフィ「Matrixia」

 今回、東陽テクニカは初めてX線撮影装置の取り扱いを開始、デジタル・ラジオグラフィ「Matrixia」を販売する。「Matrixia」は、一般的なCR装置の約半分のX線照射量で、高解像度9.4メガピクセル・多階調16bitという高画質な画像を得ることができ、患者の被曝低減に貢献する。また、業界トップクラスの超軽量1.95kg※2で運搬にかかる医療従事者の労力を削減する。さらに、画像読み取り時間が不要で、加えて、次の撮影が可能となるサイクルタイムが約8秒※3と短時間であるため、次の撮影までの待機時間が短く済み、患者の待ち時間短縮、作業効率の向上が期待できる。
 院内外におけるネットワーク環境構築を容易にする“無線LANルータ機能”を内蔵し、X線の曝射を自動的に検知する“X線自動検知機能”も搭載している。これにより、特別な工事や接続をせずに、現在院内で使用しているX線曝射装置とすぐに使える。また、独自のTFT素子補正機能を用いた“自動化されたキャリブレーション機能”により、製品設置・定期点検・修理などの際に従来サービス員が院内で実施しなければならないキャリブレーション作業を省略する。これらの最新の医療技術により、導入に必要な費用を抑えつつ、クリニックにおける快適なX線撮影ワークフローの実現を大きくサポートする。

 東陽テクニカは、クリニックにおけるX線撮影に最先端の医療技術を提供し、さらなる画像診断の効率化と医療の質の向上に貢献していく。

【Matrixiaの主な仕様】
・高解像度、多階調
 高解像度9.4メガピクセル、多階調16bitを実現。
・超軽量、最短サイクルタイム、省スペース 17インチ×17インチのフルサイズパネル
 1.95kgと業界トップクラスの超軽量、次の撮影が可能となるサイクルタイム 約8秒を実現。
・簡便な操作性
 X線の曝射を自動的に検知する専用回路を標準搭載。ワイヤレスモデルのフラットパネルには無線LANルータ機能を内蔵。
・自動化されたキャリブレーション
 独自のTFT素子補正機能により、製品設置・定期点検・修理などで、従来サービス員が院内で実施しなければならないキャリブレーション作業を省略可能。万が一の故障時にも迅速に復旧可能。

【製品データ】
・ 販売名:デジタル・ラジオグラフィ「Matrixia」(認証番号:228AGBZX00048000)
・ 販売開始:2016年11月25日
・ キャンペーンについて:
  販売開始を記念して、2016年12月末まで特別キャンペーンを実施する。
  キャンペーン詳細については、専用ホームページ(www.toyo.co.jp/matrixia/)を参照する。

【用途に応じたPACS※4オプション】
 東陽テクニカが扱う医療最新技術を使った、胸部X線読影ソリューション「ClearRead(クリアリード)シリーズ」や整形外科プランニングツール「OrthoPlanner Pro(オルソプランナー・プロ)」と組み合わせたお得なパッケージも用意している。

 1) 読影支援PACS(ClearReadオプション)
   独自のパターンマッチング画像処理技術により、肋骨・鎖骨などの骨組織を透過することが可能である。
   これにより、肺全体の陰影に対する視認性を飛躍的に高め、読影の見落とし低減ならびに早期発見に寄与する。
   また、この技術を応用した精度の高い経時差分処理も可能で、過去比較の際にも威力を発揮する。
 2) オルソPACS(OrthoPlanner Proオプション)
   脊椎のアライメント評価、足、肘の角度計測、膝関節の屈曲角、前後ストレス計測など複雑な計測
   手順が豊富に登録されており、モニタ上で瞬時に計測を行うことが可能である。

※1. CR(Computed Radiography)装置とは、X線の強弱を記録できるIP(イメージング・プレート)に照射されたX線を読み取り、X線画像を作成する装置。
※2. 2016年11月現在。有線モデル4343型式の重量。無線モデルの重量は2.65kg(バッテリーなし)。
※3. 有線接続の場合のサイクルタイム。
※4. PACS(Picture Archiving and Communication System)とは画像管理システムのこと。画像撮影装置から受信した画像データを保存、閲覧、管理する。

●お問い合わせ
東陽テクニカ(株)メディカルシステム営業部
TEL:03-3245-1351(直通)
URL:http://www.toyo.co.jp/
「Matrixia」製品ページ: http://www.toyo.co.jp/medical/products/detail/id=10556